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ブラジルのクリーンエネルギーへの投資、開発途上国で2位に

風力発電

ブラジルはクリーンエネルギーへの投資を誘致している国のランキングで世界2位に位置していると、経済専門ポータルサイト「ベーエヒ・コメルシアリザドーラ」(10月29日)、環境問題の情報サイト「プラネッタ・スステンターヴェウ」(10月31日)などが伝えている。

ランキングの1位は中国、3位は南アフリカだった。

世界中の環境関連の投資の状況を評価する国別評価指数「Climatescope」によると、ランキングの1位に評価された中国は、太陽光発電と風力発電の設備に置いて世界最大の製造主であることを示しているという。

調査対象は、3大陸にある55の開発途上国。これらの国は先進国に比べて2倍のスピードで再生可能エネルギーの設備を導入しているという。

ブルームバーグのアナリスト、イーサン・ジンドラー氏はこの傾向には経済的な理由が背景にあるという。ジャマイカではソーラーパネルによる時間当たりのキロワット電力価格を半分に抑えることが可能で、ニカラグアでは風力発電のコストがほぼ半額になるという。

「プラネッタ・スステンターヴェウ」は、ブラジルが2位にランクインしているのは、ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)の融資を受けて政府が大きくかじ取りをしている成果だとしている。

「ベーエヒ・コメルシアリザドーラ」によると、ブラジルでは2013年の1年だけで76億USドルが再生可能エネルギーのプロジェクトに投資されたという。この金額は2012年に投じられた110億USドルよりは下回っているという。

(文/加藤元庸、写真/Marcos Santos/USP Imagens)
写真はフェルナンド・ジ・ノローニャの風力発電システム

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