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景気悪化のブラジルで。ちょっとした雰囲気も味わえてお手頃価格な北米系レストランチェーンが人気!?

ブラジルのレッドロブスター

毎日のようにニュースで景気後退が取りざたされているブラジルだが、そんな状況の中で成長を見せている業種もいくつかある。

例えば、アメリカ合衆国発のファストフード・レストラン「レッドロブスター」もそのひとつだと、ブルームバーグが11月18日づけで報告している。

中南米一の経済大国ブラジルへ、これまでも数々の北米発のファストフードチェーン店が市場参入を試みたが、今までは成功というには程遠い結果しか出ていなかったのだという。ところが最近になって、ようやく幾つかの北米系外食チェーン店が拡大を始めているそうだ。

「レッドロブスター」がブラジルに上陸したのはワールドカップブラジル大会を控える2014年の5月、サンパウロ市のグアルーリョス国際空港店だった。8月にはジャルジン・パウリスターノ地区のブリガデイロ・ファリア・リマ大通りに2店目をオープンさせた。さらに12店舗を開店する計画があるという。

同様に、中華料理のPFチャンズ、バーベキューリブで有名なトニーローマも、順調に精力を拡大しつつあるという。

これらの北米系外食チェーンがサンパウロの中流階級の人々に受け入れられたのは、お洒落過ぎず気軽に、でもちょっとした雰囲気でディナーが楽しめる、というコンセプトのようだとブルームバーグは読む。

消費者が活発で好機心に満ちているというレストランオーナーは、後を尽きないという。ブラジルの市場は、まだまだ未知の可能性を秘めている。

(文/加藤元庸、写真/Divulgação)

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