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コパ・ド・ブラジルでガロ(アトレチコ・ミネイロ)が初優勝。ブラジレイラォンの覇者クルゼイロを下す

ガロ ジエゴ・タルデッリ

(11月)26日に行われたサッカーブラジル杯決勝第2戦で、12日の第1戦を2対0で制したアトレチコ・ミネイロ(以下アトレチコ)が、23日に全国選手権2連覇を達成したばかりのクルゼイロに1対0で勝ち、クラブ史上初のブラジル杯優勝を決めたと27日付伯字各紙が報じている。

両者はミナス州都ベロ・オリゾンテを本拠地とする宿敵同士で、アトレチコにとっては、相手のホームスタジアムで宿敵を倒すというこの上ない優勝の仕方だった。州選手権決勝では何度も顔を合わせている両者も、ブラジル杯決勝での対戦は初めてだった。

ミネイロンでのブラジル杯優勝は、レコパ・スルアメリカーナに優勝し、過密日程で何試合もレギュラーを使えないにも関わらず、全国選手権で5位につけているアトレチコの素晴らしいシーズンを締めくくるものだった。

2試合トータル3対0と、相手を寄せ付けない戦いぶりは、全国選手権で無敵の強さを誇る王者クルゼイロの倒し方を他チームに教えているかのようだった。

アトレチコのクルピ監督はクルゼイロのボランチ2人のマークを厳しくすることで、クルゼイロ攻撃陣のモレーノ、リベイロ、グラールへのパスの供給源を断つことに成功、全国選手権最多得点を誇るクルゼイロを2試合に渡って零封。

攻撃面でも、1点差で負けても優勝が決まる状態だったが、自陣に引き篭もる戦い方はせず、パスを丁寧につないで試合の多くの時間をコントロールし、敵陣で試合を進めた。

前半終了間際に決勝点となるゴールを決めたアトレチコのFWタルデッリは伯国代表の一人で、決勝でクルゼイロに勝ってのブラジル杯優勝は南米大陸チャンピオンを決めるリベルタドーレス杯優勝より嬉しいと発言。

「ここ(ミネイロン(ミネイラォン)・スタジアム)はいつだって俺達のパーティー会場さ。これからもずっとね」と同スタジアムを本拠地にするクルゼイロに皮肉を言った。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Bruno Cantini/Clube Atlético Mineiro)
11月26日、初優勝を祝うガロ(アトレチコ・ミネイロ)軍団

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