ペレ、集中治療室の処置で快方へ。食事も呼吸も自力で

2014年 11月 29日

南アフリカを訪問したペレ

[サンパウロ 29日 Reuters ロイター] – サンパウロで入院している元サッカー選手のペレは、現在徐々に症状の改善がみられており、「(ペレは)集中治療室で、一時的に腎代替療法(血液透析によって静静脈の血液をろ過する治療)を続けており、快方に向かっている」と、サンパウロ市南部にあるアウベルト・アインスタイン病院が通達した。

医療記録によると、ブラジル代表として3度の世界王者経験者は、既に自身の力で呼吸を行い、食べ物も普通に口から摂取できるようになっているという。

ペレ(74)は月曜に入院しており、試験の結果、尿路感染症が認められていた。またペレは11月12日にも腹痛を訴えて同病院に入院、腎臓、尿道、膀胱に結石が確認され排尿が妨げられていたため、腎臓結石を除去する手術を受けた。

病院の今朝(29日)の通達では、医師たちは、ペレが症状の経過の良好を示したことを発表した。28日(木)、ペレは腎臓のサポートを受ける集中治療室に移っていた。

ペレは数年前に腎臓をひとつ除去しているため、現在は彼の腎臓はひとつだけだと、ペレの個人代理人で、ペピートの愛称で知られるジョゼー・フォルノス・ホドリゲス氏は語った。

1958年、1962年、1970年に世界の王者となったペレは、2年前に腰の手術も受けている。

(文/Tatiana Ramil/ロイター、写真/Marcello Casal Jr./ABr)
写真は2010年10月6日、南アフリカでワールドカップ広報活動を行ったペレ