ブラジル、クリスマス手当の季節。使い道は…!?

2014年 12月 14日

サンパウロ 3月25日通り

ブラジルでは12月、クリスマス手当的に”13か月目の月給”が支給される。このお金はクリスマスプレゼントに消えていくかと思いきや、町を行きかう人々には別の使い道があるようだ。

12月13日付でTVグローボが番組「ジョルナウ・オージ」で報じたところによると、13か月目の月給を受け取った人の68%はそのお金を借金の返済に充てるという。

うち、81%の人がクレジットカードや特殊な小切手の支払いを優先する。これらの中には金利が年100%に達するものもあるからだ。

エコノミストは言う。「銀行や債権者には債務者からの返済が滞るなど不良債権化しそうな場合には債務返済計画の見直しを行うというルールがある。なので消費者は毎月の月給の範囲内での新しい返済計画で契約を締結しなおすよう申し出ることができるはずだ」

債務を抱える人が多い状況を反映して、13か月目の月給をプレゼントの購入に充てるという人は今年は21.43%にとどまっている。全額を消費する人も多いが、来月初の支払いのためは目安として20%は残しておくのが理想的だという。しかしながらその半分の10%くらいしか貯金として残す人はいないようだ。

(文/原田 侑、写真/Paulo Pinto/Fotos Públicas)
写真は12月1日、サンパウロ市。賑わう旧市街区(セントロ)の3月25日通り