青森のねぶたがサンバカーニバルに参加
2014年 12月 22日日ブラジル外交関係樹立120周年にあたる2015年、ブラジルのサンパウロで行われるサンバカーニバルに、青森県のねぶた祭りでお馴染みの、ねぶたが出場する。
カーニバルで披露されるのは、青森県五所川原市が所有する14mの「たちねぷた」。「起ちあがれ東北! ありがとうBRASIL! サンパウロたちねぷたプロジェクト2015」実行委員会によって実施される。
この「たちねぷた」は、震災後に復興の祈りをこめて製作されたという「復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰(なまず)」。東日本大震災後の義援金や重機を使ったがれきの撤去、様々な物資の寄贈など、ブラジルからの支援に対する感謝の気持ちが込められているとのこと。
実行委員会によると、約160万人の日系人が暮らすブラジルで日本の本物の祭りを披露することで、日伯の文化交流に寄与するとともに、2016年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、及び、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、サンパウロ市、ならびに五所川原市を中心とした東北全域への観光客誘致や経済の活性化に貢献することを目的としているという。
ねぶたが参加するのは、サンパウロのサンバカーニバルで1部リーグに所属するアギア・ジ・オウロの行進。同団体は、2015年のサンバカーニバルで「日ブラジル外交関係樹立120周年」をテーマに選んでおり、行進のパートのひとつとしてねぶたが登場する予定だという。
また、アギア・ジ・オウロのカーニバルパートには、当プロジェクトの実行委員であり、発起人でもあるファッションデザイナーのコシノジュンコ氏、五所川原市平山誠敏市長、日本人や日系人のダンサーが参加する予定。参加者は、コシノジュンコ氏がデザインした法被を衣装として着用するという。
【起ちあがれ東北! ありがとうBRASIL! サンパウロたちねぷたプロジェクト2015 概要】
主催:起ちあがれ東北! ありがとうBRASIL! サンパウロたちねぷたプロジェクト2015実行委員会(JUNKO KOSHINO株式会社、特定非営利活動法人国際交流促進協議会ほか)
後援(予定):外務省、国土交通省/観光庁、国際交流基金、青森県、五所川原市、ブラジル政府文化庁、サンパウロ市、駐日ブラジル大使館、一般社団法人在日ブラジル商業会議所、特定非営利活動法人在日ブラジル人を支援する会
協賛:株式会社 商船三井、鈴与 株式会社、ターキッシュ エアラインズ、味の素 株式会社、ブラデスコ銀行、株式会社 アオイ、株式会社 三修社、JUNKO KOSHINO株式会社、株式会社 ブレイン、ほか
実施期間:2015年2月13日(金)~2月18日(水)
実施場所:ブラジル、サンパウロ市、Sambódromo do Anhembi (サンボードロモ・ド・アニェンビー)
公式ホームページ:http://tatinepta-project.jp
(文/麻生雅人、写真提供/起ちあがれ東北! ありがとうBRASIL! サンパウロたちねぷたプロジェクト2015実行委員会)