サンパウロ市で公共運賃値上げ反対デモ、暴徒が放火など破壊行為
2015年 01月 10日18時58ごろ、イピランガ大通りを進むデモ隊は、そのまま通りとつながっているコンソラサォン大通りに入った。
コンソラサォン大通りの行進は、進行方向とは反対になる上り路線を下る形で進み、旧市街区方向に向かう車の間を進んだ。車線にも行進の人が溢れていた。
19時16分ごろ、行進はコンソラサォン大通り沿いのコンソラサォン墓地前に到達。しかし、デモ隊が向かおうとしていたパウリスタ大通りはブロックされていた。19時21分ごろにはデモ隊はコンソラサォン大通りの反対側車線にもあふれ始めた。
19時23分ごろ、デモ参加者がコンソラサォン大通りの中央にごみを投げ始め、バス停をアタックする者も現われた。軍警察はデモ隊を囲み始めた。25分ごろ、警察車両に向かって石が投げられた。
19時27分ごろ、デモ隊の中にいた覆面をした若者たちが、コンソラサォン通りの店舗に対し破壊行為をはじめた。29分ごろから警察に身柄を確保される者も出てきた。
19時30分ごろ、警察は暴徒を分散させるため催涙ガスを使用。覆面グループは投石で応戦した。次第に混乱は大きくなり逮捕者が増え、警察はガス弾も投入した。
19時43分ごろ、コンソラサォン大通り沿いのサンタンデール銀行はガラスが割られ、店内にいた銀行の客も催涙ガスの影響を受けた。
コンソラサォン大通りの先は封鎖されていたため、デモ隊の中には、少しもどってマセイオ通りを北上する者や反対にマチアスアイリス通りを南下する者もでてきた。
19時48分ごろにはマチアスアイリス通りで16名の逮捕者が出た。コンソラサォン大通りは催涙ガスの煙に包まれた(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/Reprodução/「Globo News」/TV Globo)
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