サンパウロ、我が愛しのビッシーガ地区案内
2015年 03月 7日私がサンパウロに来るときは、いつもビッシーガのペンサォンに宿泊しますが、リオグランデ・ド・スールに帰る最後の日に、その大好きなビッシーガの街の写真をアップすることにしました。
いい所ですのでぜひたずねてみてください。その時の参考にしてもらえればと思ってます。
5月13日通りにある宿泊先から、私が今年出場したエスコーラ・デ・サンバ「ヴァイ-ヴァイ」までの道のりをたどりながら紹介します。
奥にある赤い建物が、私が宿泊してたペンサォン「CASARĀO do BIXIGA(カザラォン・ド・ビッシーガ)」。1か月の料金350レアル(約17,500円)、光熱費、インターネット込。
宿泊先のベランダから見えるのがドン・オリオーニ公園、こちらでは毎週日曜日に骨董品市場の催しが行われます。古いレコードや掘り出し物がたくさん。公園の中には、あの有名なアドニラン・バルボーザの銅像があります。公園の横にはサンバやショーロが聞けるレストランもあります。
アドニラン・バルボーザは俳優、コメディアン、音楽家として幅広い才能で活躍されたブラジル人アーチスト。私のように、こよなくビッシーガを愛し、過ごしてきた方です。ミュージシャンとして彼の代表作品には、サンパウロの地名を取り上げたものが多いです。例えば、あの有名な「11時の汽車」という曲ではジャサナン、「サンバ・ジ・アルネスト」ではブラス、エリス・レジーナも唄った「イラセーマ」ではサンジョアン大通り、そして「サンバ・ジ・ビッシーガ」。彼は、サンパウロのサンビスタとして有名です。
公園から5月13日通りを戻る感じで下って行きます。宿泊先の前を通り、すぐそばにあのシュラスコの巨匠マルコス・バッシのお店(「テンプロ・ダ・カルニ」)があります。超一流シュハスコのお店なので、彼の名前をYoutubeで検索すると、達人になれるノウハウ・ビデオなどが見れます。是非参考に。ここはちょっと割高ですけど最高の肉料理を堪能できます。スペシャルな日にご利用ください。
ビッシーガの街は元々イタリア人が多く住み発展してきたので、パン、ピザやパスタなどを専門とするイタリア系のカンチーナ(食事処)が数多くあります。週末は多くのお客で賑わってます。
5月13日通りからマノエウ・ドゥトゥラ通りを左折しますと、ヴァイ-ヴァイへ向かいます。途中でサッカーのテレビ観戦にはもってこいの場所、その名も「バール・アミーゴス・ド・フッチボウ」があります。こちらはサッカーがある日、我がチームの応援に行ってみてください。皆、ビール飲みながら盛り上がってます。勝てばご機嫌ですけど、自分のチームが負けてると周りの冷やかしも倍です。
そのちょっと先にノルデスチ(北東部)料理のレストラン「ハンショ・ノルデスチーナ」があって、その先が14(カトルジ)ビスという広場に出ます。その広場に面してるガソリン・スタンドの横道がヴァイ-ヴァイのストリートです。練習がある日は通行止めにして、クアドラ(練習所)に変わります。
こちらのクアドラは今年で最後で、引っ越しすることが決まってます。市は地下鉄工事の一環としてこちらにメトロ・カトルジ・ビス駅の建設に来年早々着工する予定です。
さて、誰でしょう? アドニラン・バルボーザとも共演したサンパウロの有名クイケイロ(クイーカ奏者)、オズヴァウジーニョ・ダ・クイーカことオズヴァウド・バホス。
しかし、今年サンパウロのチャンピオンになったヴァイ-ヴァイを手放す訳にはいかないと、近隣のアニャンガバウ(ラデイラ・ダ・メモリア)に引っ越してもらおと場所が提供されました。ベラ・ヴィスタ(ビッシーガ)のエスコーラとして85年間の歴史を持つヴァイ-ヴァイ。街になるべく残って欲しい声もありますけど、移り変わるひとつの時代の光景ですね。
(写真・文/土居 清光エミリオ、記事提供/土居 清光エミリオFacebook)
※土居清光エミリオFacebookではさらに多くの写真も紹介しています