南米で肉料理に次ぐ人気料理は寿司!? ブラジルと南米の外食事情

2015年 06月 24日

Wagaya サンパウロ 寿司

多様な人種が混血したり移民を受け入れるなどして、世界各国のさまざまな文化が溶け込んでいる国、ブラジル。

それだけに食文化にも、様々な国の料理や嗜好が渦巻いている。そんなブラジルの近年のグルメ事情を現地メディア「エザミ」(6月18日づけ)が伝えている。

記事ではまず最初に、「ブラジル人が一番好きな料理のジャンル」をまとめている。結果はこちら。

ブラジル料理 44%
イタリア料理 24%
日本料理 3%
メキシコ料理 3%
アラブ料理 2%
アルゼンチン料理 2%
フランス料理 1%
タイ料理 1%
ベジタリアン向け料理 1%
特にこだわりがない 17%

第1位は地元ブラジルの料理で、44%と圧勝。第2位はイタリア料理で24%だった。ちなみに日本料理は3%で、メキシコ料理と並んで4位という結果だった。

2つめの質問は、外食しに行く頻度について。こちらは近年のグルメブームが反映された回答といえそうだ。

週に1回 26%
週に2回以上 25%
月に数回 32%
月に1回 8%
1年に数回 7%
毎日 2%

最も多かったのは「月に数回」外食するという回答。「週に1回」「週に2回以上」が僅差であった。

3つめは、日本でもなにかと揉める、レストランでの会計時について。

割り勘 77%
自分が注文したものだけ支払う 21%
招待者が全額支払う 2%

なんとブラジルでは、皆でシェア、もしくは頼んだものだけ支払うという会計スタイルが9割以上と、一般的なようだ。主催者や目上の者が奢るという習慣はあまりなく、ブラジルでの食事はかえって気楽だという声も多い。

4つめの質問は、満席のレストラン、席に通されるまでどれくらい待てるかについて。

5分まで 12%
10分まで 19%
15分まで 37%
30分まで 26%
1時間まで 3%
必要なだけ 4%

食事中の携帯電話マナーについての質問も。

どういう時にレストランで携帯電話を使用するかという質問に対しては、「緊急の場合」が35%、「写真撮影やSNSへの投稿時」が32%と、上位の回答に。さすがSNS大国。「メールや電話をする時」が22%、「食事中の携帯電話の使用はマナー違反」と答えた人は12%だった。

代表的な食べ物に対して、ブラジル人が支払っても良いと考える金額についての質問もあった。

ハンバーガー 15へアイス(約594円)
お祝い時の特別な食事 100へアイス(約3963円)
パォン・ヂ・ケイジョ(チーズパン) 3へアイス(約118円)
パステウ(パイ生地を揚げたスナック) 5へアイス(約198円)
アイスクリーム 10へアイス(約396円)
ブリガデイロ(チョコレートと練乳のお菓子) 3へアイス(約118円)
コシーニャ (鶏肉入りコロッケ) 5へアイス(約198円)
ピッツア(1ホール) 30へアイス(約1188円)

最後に、ラテンアメリカ5ヶ国で人気の料理上位2品が紹介されている。

ブラジル
1位:シュハスコ(28.15%)、2位:寿司(17.50%)

アルゼンチン
1位:アサードとチミチュリソース(32.50%)、2位:寿司(14.34%)

チリ
1位:セヴィーチェ(32.50%)、2位:寿司(16.50%)

コロンビア
1位:カルネアサダ(16.80%)、2位:セヴィーチェ(14%)

メキシコ
位:カルネアサダ(20%)、2位:寿司(17%)

ブラジルのシュハスコ、アルゼンチンのアサード、コロンビアとメキシコのカルネアサーダは、どれも焼いた肉に関する料理。チリ以外では肉料理がダントツ人気のようだ。

そしてなんと、5ヶ国中4ヶ国で、日本料理の寿司が2位という結果に。おそるべし寿司人気!

(文/柳田あや、写真/麻生雅人)
サンパウロ市内にも寿司を出す和食店は多い。写真はポンペイア大通りにある「Wagaya」