第43回ワールド・スキルズ(技能五輪国際大会)、ブラジルからは56選手が参加
2015年 08月 17日8月11日(火)から16日(日)、サンパウロで第43回ワールド・スキルズ(国際技能競技大会、日本では技能五輪国際大会として知られる)開催された.ブラジルの全国工業職業訓練機関(SENAI)によると、62カ国・地域から約1200名が参加したという。ブラジルからは56名の代表選手が参加した。
全国工業職業訓練機関(SENAI)アマゾナス州支部所属のマウリシオ・ドゥアルチさん(20)は、ファッションやクリエイティヴ関連の5分野の中のひとつである「商品装飾展示」の技能競技に参加した。
商品装飾展示は、ショッピングセンターやファッションブランドの店舗などで販売を促進させるために調和のとれたショーウィンドウの飾りつけをする職業。日本ではデコレーター、ディスプレイ・デザイナーなどと呼ばれることもあるようだ。日本では国家資格のひとつ商品装飾展示技能検定に合格すると資格を得ることができる。
商品装飾展示の技能競技にはブラジルのほか、ドイツ、シンガポール、フィンランド、オランダ、香港、インド、ラトビア、マカオ、英国、スイスの11ヶ国・地域から選手が参加した。
「世界最大規模の技能競技コンテストに参加できて感無量です。ワークスキルズの大会に出場することは大きな誇りです。全国工業職業訓練機関(SENAI)アマゾナス州支部で学んだことを活かしてがんばります」(マウリシオ・ドゥアルチさん)
サンタカタリーナ州出身のミレーナ・ベルケンブロッキさん(17)はフラワー装飾競技に出場した。「私は花に囲まれて育った来ました」と語るミレーナさんは、幼いころから造園師である母親ジオヴァーナ・ブランジェルさんの仕事を見て育ったという。
フラワー装飾技能の競技には日本からは栁井怜子さん(テクノ・ホルティ園芸専門学校)が出場している。この分野では日本とブラジルの他に、ニュージーランド、アラブ首長国連邦、英国、ベルギー、韓国、オーストリア、スウェーデン、オランダ、フィンランド、マカオ、ハンガリー、フランス、台湾、ドイツ、インドネシア、南チロル、オーストラリア、スイス、ジョージア(グルジア)が参加した。
石積み競技は27の国と地域の選手によって競われた。ブラジルからはウェヴェルトン・シウヴァさん(21)が参加した。
(文/麻生雅人、写真1~3番目/Miguel Ângelo/CNI、写真4番目/José Paulo Lacerda/CNI)
写真2番目はマウリシオ・ドゥアルチさん。3番目はミレーナ・ベルケンブロッキさん。写真4番目はウェヴェルトン・シウヴァさん