2015年 08月 20日 03:53
フレスコボールは、ペアが協力してラリーを行い、そのポイントを競う協調型の採点競技です。
本場ブラジルでもルールは地域により多少異なる上に、現在の日本のレベル、今度の出場者の間でどのようなルールを採用するか? というのは大変重大な問題となりました。
3月にメキシコで開催された世界大会ではギリシャ製のスピードガンシステムが採用されていましたが、ジャパンオープンでの採用は見送ることにしました。システムのローカライズに時間とコストがかかるうえに、たとえ苦労してスピードガンを導入したとしても、このシステムに耐えうるまで国内選手のレベルが追いついていないと考えたからです。
また、メキシコ大会でのスピードガンの採用に関して、スピード偏重型の採点になるのでは? と、一部のブラジル選手から疑問が出されていたことも、日本での採用見送りの理由のひとつとなりました。
今回のジャパンオープンでは、フレスコボールの基本中の基本である「ラリーを続ける」ということに得点の主軸を置き、古くからブラジルで採用されていたシンプルなルールを採用しました(大会の公式ルールは協会のホームページをご参照ください http://blog.livedoor.jp/frescoball/archives/33317835.html)。
と、いろいろな課題がありましたが、なんとか大会を終えることが出来ました。
また、東京、神奈川だけでなく鳥取の大山というところからの参加頂いた選手もいました。改めてすべての関係する皆様に感謝を申し上げます。
日本フレスコボール協会は今後も、体験会などを通して地道にフレスコボールの普及活動を行っていくことになりますが、是非また来年、ジャパンオープン2016を開催できるよう精進していきたいと思います。
来年2016年はリオデジャネイロオリンピックが開催されます。
リオ発祥のビーチスポーツフレスコボールを今後ともよろしくお願いいたします!!
(文/窪島剣璽、写真提供/日本フレスコボール協会)
写真はリオデジャネイロから招かれた女子チャンピオン・ペア。カミーラ・サユリ・ドイ・ダ・シウバ選手(左)とシウビア・シウバ・ジ・オリヴェイラ選手(右)
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