フレスコボール ジャパンオープン2015を終えて(後編)

2015年 08月 20日

フレスコボール ジャパンオープン 審判

フレスコボールは、ペアが協力してラリーを行い、そのポイントを競う協調型の採点競技です。

本場ブラジルでもルールは地域により多少異なる上に、現在の日本のレベル、今度の出場者の間でどのようなルールを採用するか? というのは大変重大な問題となりました。

3月にメキシコで開催された世界大会ではギリシャ製のスピードガンシステムが採用されていましたが、ジャパンオープンでの採用は見送ることにしました。システムのローカライズに時間とコストがかかるうえに、たとえ苦労してスピードガンを導入したとしても、このシステムに耐えうるまで国内選手のレベルが追いついていないと考えたからです。

また、メキシコ大会でのスピードガンの採用に関して、スピード偏重型の採点になるのでは? と、一部のブラジル選手から疑問が出されていたことも、日本での採用見送りの理由のひとつとなりました。

今回のジャパンオープンでは、フレスコボールの基本中の基本である「ラリーを続ける」ということに得点の主軸を置き、古くからブラジルで採用されていたシンプルなルールを採用しました(大会の公式ルールは協会のホームページをご参照ください http://blog.livedoor.jp/frescoball/archives/33317835.html)。

と、いろいろな課題がありましたが、なんとか大会を終えることが出来ました。

また、東京、神奈川だけでなく鳥取の大山というところからの参加頂いた選手もいました。改めてすべての関係する皆様に感謝を申し上げます。

フレスコボール ジャパンオープン

日本フレスコボール協会は今後も、体験会などを通して地道にフレスコボールの普及活動を行っていくことになりますが、是非また来年、ジャパンオープン2016を開催できるよう精進していきたいと思います。

来年2016年はリオデジャネイロオリンピックが開催されます。

リオ発祥のビーチスポーツフレスコボールを今後ともよろしくお願いいたします!!

(文/窪島剣璽、写真提供/日本フレスコボール協会)
写真はリオデジャネイロから招かれた女子チャンピオン・ペア。カミーラ・サユリ・ドイ・ダ・シウバ選手(左)とシウビア・シウバ・ジ・オリヴェイラ選手(右)

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著者紹介

Kenji Kuboshima 窪島剣璽

Kenji Kuboshima 窪島剣璽
東京都渋谷区在住、一般社団法人日本フレスコボール協会(JFBA) 会長、株式会社凌芸舎 代表取締役社長。1998年大学卒業後、大手IT専門商社に入社、その後、2005年株式会社ライブドアに入社し、検索エンジン事業、オンライン広告の統括を行う。その後、ジェイ・リスティング株式会社(現LINE Business Partners株式会社)の代表取締役に就任。

2013年LINEのブラジル進出時のプロジェクトに参加し、ブラジルに初渡航。ブラジル滞在中に日本ではまだ見ぬビーチスポーツ「フレスコボール」と出会い、帰国後、一般社団法人日本フレスコボール協会を設立。2014年のブラジルワールドカップイヤーに一般社団法人日本フレスコボール協会を本格始動。インターネット事業、スポーツマーケティング事業を手掛ける株式会社凌芸舎では、夏季シーズンは、神奈川県三浦海岸にて、海の家「夏小屋」の経営も行っている。

一般社団法人日本フレスコボール協会 http://www.frescoball.org/
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