ブラジルの床屋で髪を切った日本人男性の衝撃写真を公開します

2015年 08月 29日

ブラジルの床屋で髪を切ったら

ブラジルで初めて床屋に行った時、ヘアースタイルの注文の際に、言葉で説明するのは難しいので、自分の写真を見せました。

たいしたヘアースタイルではないですが、全体的に7cmくらいの長さで、毛先がふぞろいなスタイルだった時の写真です。

スタイリストは、60歳くらいの赤ら顔をして口ヒゲのあるおやじさん。写真を一瞥すると、無言でうなずいて早速切り始めました。

お世辞にもスタイリッシュとは言えないおやじさんの容貌に一抹の不安を感じましたが、いまさら後に引くことはできないので、あとはなすがままに任せました。

案の定、仕上がりは予想以上に悪く、結局家に帰って自分で整える羽目になりました…。

日本人は、どちらかというと「すきばさみ」等を入れて自然なスタイルにすることを好みますが、ブラジル人は直線的なスタイルを好むようです。

もみあげのカットにはじっくり時間をかけて、美しい長方形に整えていきます。

耳の横に味付けのりを小さくしたものが乗っかっているようです。えりあしは刈り上げて直線にします。

ブラジル人の髪の毛は、くせ毛だったり、色が薄かったりするのでそれでもいいのですが、日本人の黒髪直毛でこのカットにすると不自然でカツラをしているように見えます。

ブラジルの床屋で髪を切ったら

ブラジルの床屋で何度も涙をのむことを数回経験し、ぼくは、もはや髪を切るのをあきらめました。もう7ヶ月もの間、床屋に行っておりません。そのため、久しぶりにブラジル人の友人に会うと、「髪が伸びたね!」と言われます。

日本では長髪のことを「ロングヘア」と呼びますが、ところ変わって、ブラジルでは事情が変わります。

英語の「ロング・ヘア」をポルトガル語に直訳すると「カベーロ・ロンゴ」(カベーロ=髪の毛/ロンゴ =長い)になるはずです。しかし、実際には長髪のことは「カベーロ・グランデ」と呼ぶようです。

馬鹿の一つ覚えで、「グランデ」=「大きい」と記憶したので(スターバックスでも大きいサイズは「グランデ」といいますよね!)、「カベーロ・グランデ」=「長い髪」と言われてもしっくりきません。

そのため、カベーロ・グランデと呼ばれるたびにアフロ・ヘアーの人が頭に浮かんでしまいます…。

(写真・文/唐木真吾、記事提供/ブラジル余話)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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