「ポルトガル語は3カ月あれば取得できる」説

2015年 09月 21日

ポルトガル語博物館

ステップ2。次に挑戦したのは、「とにかく語彙を増やす」ことです。

文法が間違っていても、単語を並べれば何とか意思の疎通ができますし、基本的な語彙さえ押さえておけば、分からない単語があっても意味を類推できます。いつまで経っても外国語が理解できない場合には、もしかしたら語彙力が低いのかもしれません。

語彙力は気合で伸ばすしかありません。とりあえず、単語集を一冊擦り切れるほど勉強すれば、その先はかなり楽になります。

語彙を増やす方法の一例を紹介します。僕は、次の方法で語彙を増やしました。

まず、単語集、大学ノートとペンを用意します。そして単語集をめくって、知らない単語があればその単語を10回くらいノートに書き込みます。次は声に出しながら同じ単語を10回くらいノートに書きます。あとは、ポルトガル語の例文を読んで、その単語がどのように使われているのか確認し、例文を音読します。これを、ひたすら続けます。

大学ノートに書くという作業は記録が残ってちょっとした達成感を得ることができるからわりに気に入っています。この作業を単語集一冊、三周くらいやります。

この作業と並行して、単語の発音を吹き込んだCDを繰り返し聴きます。通勤時間、家事の時間、ハミガキの時間など、何かをしながらついでに聴けば、無理なく続けられます。

語彙を増やすのに役だったテキストとして「会話で覚えるブラジルポルトガル語 動詞300」(東洋書店)をお勧めしておきます。動詞300と書いてありますが、会話文を覚えるだけで、1,000近くの単語を習得出来ます。僕はこの本の例文をひたすら紙に写して体を使って覚えました。

ステップ3は、いよいよ、語学学校での勉強です(次ページへつづく)。

(文/唐木真吾、写真/麻生雅人)
写真はサンパウロ市のポルトガル語博物館にあるマリオ・ジ・アンドラージの詩

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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