ブラジル人に教わった本格的カイピリーニャの作り方

2015年 09月 26日

カイピリーニャ

旅行で行ったバイーア州にあるモホ・ジ・サンパウロという街の宿のオーナー、ファビオさんからカイピリーニャ(ブラジルの国民的なカクテル)の作り方を教えてもらいました。

オーナーのところへは、実は地元のおすすめレストランの情報を聞きに行っただけだったのですが、思いのほか2時間弱もオーナー夫妻の家で過ごしてしまいました。郷に入っては郷に従えで、ブラジル人のペースに身をゆだねたことで、面白い体験をさせてもらえました。

それではさっそく、カイピリーニャの作り方です。

まず、レモンを四等分にします。この時、内側の白いすじの部分を取り除きます。これを取り除かないと、にがみが出てしまうそうです。

カイピリーニャ

次に、グラスにレモンと白砂糖を入れます。白砂糖はスプーン3杯(!)も入れます。ちょっと多いのではないかと驚きましたが、ファビオ曰く、「この量がブラジル流なんだ。」ということです。

次に専用のきねでレモンをつぶします。この時、めいっぱいグリグリすると苦味がでてしまうので、やさしくつぶすのがポイントです。

カイピリーニャ

レモンがつぶれたら、次は氷をグラスの8分目くらいまで入れます。

その上から、カシャッサをグラスの半分くらいまで注ぎます。カイピリーニャってこんなにカシャッサを大量に入れるんですね。酔っぱらうわけだ。

最後に、冷たい水を少し足して完成です(ファビオのオリジナルレシピ)。これでグッと飲みやすくなるんだ、とファビオが語っていました。

作ってもらったカイピリーニャを片手にオーナー夫妻と妻とぼくの四人で乾杯しました。お酒も入ったことで舌が滑らかになり、それから1時間以上も話し込んでしまいました。ベランダからは夕日が見えて最高のひと時を演出してくれました。

(写真・文/唐木真吾)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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