請求書が遅れて届き、罰金や利息まで徴収される…なんてブラジルでは日常茶飯事!?

2015年 10月 8日

ブラジルの通信会社

筆者はブラジルでのインターネットは、通信会社「oi(オイ)」のVELOXというサービスを申し込んでいます。光回線は夢のような話で、回線速度は5MBです(ネットフリックスで映画が何とか観られる程度の速さ)。

一ヶ月の通信料は6,000円くらい。この、oiのVELOXが、筆者が暮らしているペトロリーナでは最も早いインターネットサービスということです。

このoiの請求書、先月分は9月17日に発行されているのですが、ぼくの手元に届いたのが10月3日でした。支払期日を見ると、10月1日となっており、既に期日を過ぎていました。これは今に始まったことではなく、毎月こういう状態です。住んでいる場所が田舎だということと、ブラジルのゆるーい郵便事情が原因だと思われます。

支払期日が過ぎているので、すぐに支払いを済ませるのですが、翌月の請求書を見ると期日を過ぎた罰金と延滞利息がキッチリ加算されています。今月は罰金と利息だけで代替600円くらいとられていました。さすが、高金利の国だなあと実感する瞬間です。

銀行口座からの自動引落にすれば、支払期日を遅れることを防止できるのですが、あまり気乗りしません。基本的に彼らはヤクザなので、自動引落にすると取引明細を送るのをサボりはじめます。ブラジルでは取引明細を確認することは重要です。というのは、ブラジルでは頼んでもいないサービスを請求書に載せてくることがたまにあるからです。

取引明細を見て、妙な請求があった場合には、oiに電話して抗議します。大体たらいまわしにされるので、かなりの体力を要するのですが、戦わなければその後は半永久的にチューチュー吸われ続けてしまいます。

電話しても、ちゃんと対応してくれない場合には、公的機関の国立通信局(ANATEL、アナテウ)にクレームを出します。アナテウは通信事業に関する消費者相談センターのような窓口もあり、そこに「コレコレこういうことで損害を被った」ということを登録しておくと、アナテウの職員からoiなどの通信会社に指導がなされます。

アナテウから指導があると、大手通信会社のoiも「ちっ、しょーがねーなー」という感じで、やっとこちらの訴えに対応してくれます。面倒くさいですが、自分のお金は自分で守らなければなりません。ブラジルに来てから、自分が以前よりもしたたかになったように感じます。

(文/唐木真吾、写真/Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)