オスカー・ニーマイヤーが手掛けたデジタルテレビ塔、再公開へ

2015年 10月 10日

ニーマイヤーのデジタルテレビ塔

ブラジルの中央高原にある連邦直轄区の中でも最も高度の高いところのひとつに位置しているデジタルテレビ塔は、デジタル放送の高解像度の信号を送信するために建てられた。

完成したのは2012年4月21日。ニーマイヤー自らによって「セハードの花」と名づけられた。塔は特別な照明を持っており、夜間でも連邦直轄区のさまざまな場所から確認することができる。しかし2013年の10月に立ち入りができなくなっていた。再開は約2年ぶりとなる。

設計者であるニーマイヤーはこの年の12月5日にリオデジャネイロで他界している。

塔の高さは約120mで、展望台(定員74名)からは360度、ブラジリアの景色が眺められる。枝のように分かれた塔は、低い方が60m、高い方が80mの高さとなっている。

子どもの日(10月12日)に行われるイベント”ピクニック”では、プーラ・プーラと呼ばれるトランポリンなどのある子供の遊び場でのアクロバティックな運動の教室が行われるほか、アニメや水彩画、ブレスレット作りのワークショップ、DJ教室などが開催される。ミニアリーナでは人形劇やサーカスも披露される。展望台で開催されるヨガクラスは親子で参加できる。

(文/麻生雅人、写真/Gabriel Jabur/Agência Brasília)

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