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期待されるリオ・オリパラの遺産(1)

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リオデジャネイロ市の経済が1980年代以降沈滞してセントロの治安が悪化したのにともない、訪れる観光客がナイトライフを楽しむのは市南部海岸地域(ゾナ・スル(スウ))のコパカバナ(コパカバーナ)地区やイパネマ地区などに限定されるようになった。

対照的に、夜間・週末のセントロは閑散として近寄りがたくなってしまった。VLTの敷設とセントロと港湾地区の新たな車の動線としてすでに開通した市制450年記念トンネルの効果が相まって、荒廃している港湾地区の再開発がリオの再生のシンボルになるかもしれない。

先行例は、セントロ西部に芸術家が集うボヘミアンな雰囲気のラパ地区だ。

過去10年余りの間で治安が回復して凋落から回復し、レストラン、バル、ライブハウスに毎夜多くのカリオカが詰めかけて、今やイパネマやコパカバナ(コパカバーナ)を凌ぐ賑わいを見せている。

空き家が多くなって雰囲気が悪化していたボタフォゴ(ボタフォーゴ)地区の旧邸宅街も、近年一部がリフォームされてレストランやバルとして使われるようになって、高級グルメ街に生まれ変わりつつある。どことなく人を寄せ付けない雰囲気のあったリオが、旅行者に対してフレンドリーな都市になっていく期待が高まっている。

ブラジル特報 2016年1月号

※「ブラジル特報」は日本ブラジル中央協会が発行している機関紙。隔月発行、年6回、会員に無料配布される。日本ブラジル中央協会への問い合わせは、E-mail info@nipo-brasil.org、TEL:03-3504-3866、FAX:03-3597-8008 まで。

(文/浜口伸明、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会)、写真/Carlos Magno/GERJ)
写真は2014年12月11日、リオデジャネイロ市ラパ地区。改装されたセシリア・メイレリス劇場

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