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国際原油相場が下落してもブラジルのガソリン代が下がらない理由

州サービス税 ブラジル

ガソリンスタンドでは仕入コストの上昇を小売価格に転嫁する。2002年1月以降ガソリンの輸入が自由化され民営精製所からの流通が始まったものの、取引価格は国内相場と連動して決まる。

卸業者はガソリンだけでなく、エタノールも生産者から直接購入し、法に定められた配分でガソリンと混ぜ合わせてガソリンスタンドに卸し、スタンドは消費者に販売する。

ペトロブラスによると、一般的なガソリン(Gasolina Comum)の価格は次のような構成で決まるという。31%が採掘・精製原価、38%が税金、15%がガソリンに混ぜるエタノールの原価、残り16%が流通販売にかかる費用とのことだ。

一方、ガソリンにかかる税金は価格の56.09%を占める、と指摘するのはブラジル税務管理院(IBPT)だ。IBPTの上級代表、ジョアン・エロイ・オレニッキ氏によると、この税率の高さは近年ブラジルの20州と連邦区で流通サービス税(ICMS)の税率があがっていることが影響しているとのことだ。

「直近の値上げの前までは、価格に対する税の割合は53.03%でした。ICMSの増税により現在の割合にまで上昇したのです」(オレニッキ氏)

(文/余田庸子、写真/Gilberto Marques/A2img)
写真は2015年12月2日、2017年までのタクシー運転手向けサービス税(ICMS)免除の延長を決議したサンパウロ州政府

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