2016年 03月 6日 12:05
紹介された食材の多くは、これまでも日本国内のブラジル人コミュニティではおなじみだったものだ。しかし「Sabor Brasil(ブラジルの味わい)」は、日本国内の市場に向けて広く、国内で作られている”ブラジルの味”を紹介するための試み。各企業が、日本市場に向けて開発した商品や、工夫をこらした新しい食べ方の提案などを披露した。
ムンドグローバル社はリングイッサを使った「ブラジル風焼きそば」のレシピを配布。ラテン大和は社はビアガーデンなど飲食店の目玉メニューとなるように開発された長さ45cm、重さ1.6kgの「リングイッサ・メガ」を紹介した。
リングイッサはブラジルでポピュラーな腸詰食材。見た目はソーセージに似ているが、詰めてある肉はペースト状にこねたものではなく、比較的大粒の粗びき肉。これが、にんにくなどの調味料やハーブでブラジルらしい味つけをして、腸に詰められている。焼いたときの”肉感”が特徴だ。
ブラジルキッチンは、同地の名産品ジャンブー(食べると舌がしびれることで有名な野菜)のかつおだし味の佃煮などを紹介した。これはブラジル北部パラー州の日系家庭のレシピをもとに作られた製品とのこと。
ビルミルクのブランドで知られるチーズ工房、大泉ブラジリアンチーズは、青山・国連大学前のファーマーズマーケットなどでもすでに人気を博している”焼きミナスチーズ”を紹介した。
ムンディアルフーズ社は、シュハスコをはじめブラジルの食事では定番の”つけ合わせ”、ファロッファ(マンジョッカ芋の粉(ファリーニャ)を味つけしたもの)の日本での新しい可能性を紹介した(次ページへつづく)。
(写真・文/麻生雅人)
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