カテゴリ : エンターテインメント 宗教
2016年 04月 3日 03:49
ブラジルで電子出版されている11歳の少女が記した絵本「ド・オウトロ・ラード・ド・ムンド(地球の反対側から)」の邦訳版「わたしのふるさと」が、キンドルで発売された。
「わたしのふるさと」の著者はヤスミン・ジガンシンさん(11、ブラジル在住)。母親はブラジル人でカトリック教徒、父親はロシア人でイスラム教徒。ヤスミンさんの両親が出会ったのは2002年、日本でのことだった。
同じ会社で働いていたふたりはやがて恋に落ちて結婚、2004年にヤスミンさんが生れた。ヤスミンさんは、ポルトガル語、ロシア語、日本語、英語、時には父が方の民族に伝わるタタール語などが飛び交い、また、複数の宗教観が共存する家で育った。
「わたしのふるさと」は、そんなヤスミンさんが10歳の時に、多様な文化、異なる考え方を持つ人が暮らすこの世界について思うことや、願いを、綴った絵本だ。
イラストを手掛けたのはフェルナンダ・アウグスチ・ジ・モウラ。日本語版の翻訳は田中紀子。キンドルで発売中。
(文/麻生雅人、画像/Divulgação)
■関連記事
・ブラジルで40年以上愛されつづけている小説「ぼくのオレンジの木」、日本語版発売
・ブラジルの絵本作家ホジェル・メロ、初の日本語絵本「はね」刊行される
・「リアル・ブラジル音楽」、新章を加筆した文庫版で登場
・ファッションの絵本「ファッションぬり絵」日本語版発売
・ブラジルのスーパーフードも紹介。「おいしいブラジル」刊行