リオ五輪選手村、最大の問題は設備よりポケモンの不在!?

2016年 07月 29日

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設備に不備があったとしてオーストラリア選手団が抗議声明を出したと報道されたばかりのリオデジャネイロのオリンピック選手村で、国外から来たアスリートたちの間で新たな不満の声が上がっているという。

世界中の注目を集めるであろうオリンピックの開会式まで10日を切った7月26日(火)、現地メディア「オ・グローボ」と「グローボ・エスポルチ」が、ブラジルではまだ「ポケモンGO」がリリースされておらず、何名かのアスリートが、ゲームができないことを嘆き、苦情の声も上がっていると伝えている。

24(日)から、世界各国のアスリートたちが選手村入りしている。しかしアスリートの中には、母国ですでに「ポケモンGO」がリリースされており、ゲームを楽しんでいた人たちがいて、そのうち何人かがリオではまだプレイできないことに気づいたという。

アメリカ合衆国のアスリート(ロンドンオリンピック水泳飛込競技の銀メダリスト)、アビゲイル・ジョンストンもその中のひとり。

「私は『ポケモンGO』が大好きです。だから、オリンピック村にもあればよかったのに。ここアメリカ合衆国では(毎日)1~2時間はこのゲームを楽しんでいます。私の場合は外を歩いているときにプレイしているのでトレーニングの妨げにはなっていません」(アビゲイル・ジョンストン)

カナダの女子サッカー代表のひとりディアン・ローズは、今週末にブラジルでもリリースされるかもしれないというニュースを聞いて喜んでいるという。「フォンチ・ヂ・ムイタ・コンフィアンサ」という世界中のインターネット情報をチェックするサイトによると、ブラジルでも「ポケモンGO」が7月31日にリリースされる予定があると記されたという。

「ブラジルには(「ポケモンGO」)がないって、どういうこと!? 聞いてないわ! カナダではものすごくプレイされているわ。ここにあるスマホにアプリケーションがないことに気づいていなかった…。(噂どおり)来週にはプレイできますように、ほんと、お願いしたいわ」(ディアン・ローズ)

「ポケモンGO」はアメリカ合衆国をかわきりに、オーストラリア、ニュージーランドで7月の上旬にリリースされ、現時点では30か国以上でリリースされているとのこと。合衆国のアップルストアではアプリケーションのダウンロード数でも記録を塗りかえているという。

しかし現時点では、ブラジルでの「ポケモンGO」のリリースは噂だけで、公式なリリースの発表はまだないという。

(文/麻生雅人、写真/Roberto Castro/ME/Brasil2016)
写真は7月24日、オープンしたオリンピック選手村。公式キャラクターのヴィニシウスはいるがポケモンは不在