五輪ロードレースのコースでみる、リオの素敵なスポット
2016年 08月 12日競技中には後ろを振り返ることなんてあり得ないが、レブロン海岸の後ろには、兄弟、と名付けられた二つの山の頂が仲良く並んで見える。レブロンは少々値の張るレストランやクオリティ高めのデパートがあり、大人の雰囲気が漂うエリアだ。
選手はあっという間にレブロンを通り過ぎ、イパネマ海岸に来た。
海岸沿い歩道のタイルのデザインで、イパネマに入ったのがわかる。イパネマの娘、の歌詞にあるような、小麦色の美しいお嬢さんのみならず、カリオカも旅行客も、ありとあらゆる老若男女が太陽を浴びて人生をゆっくり楽しんでいる。
イパネマは洋服、サンダル、アクセサリーなどのショッピングや食事が満喫できる小洒落たエリア。イパネマの娘の手書き楽譜や、作曲したアントニオ・カルロス・ジョビンと歌詞を書いたビニシウス・ジ・モラエスの写真が見られるバール「ガロッタ・ジ・イパネマ」でカイピリーニャを飲んでほろ酔い気分、近くのビニシウス・バーでライブを聞けば、一層リオ気分が盛り上がる。
選手がアルポアドール海岸に入るところを左折、海の風景に一瞬別れを告げ、コパカバーナに向かう(次ページへつづく)。
(文・写真/井上睦子)