メッシらバルサの選手たちがブラインドサッカーに挑戦パラリンピック開催を祝して

2016年 09月 9日

メッシ ブラインドサッカー

すべての子どもたちにスポーツや遊びを楽しむことの大切さを伝える目的とブラジル、リオデジャネイロで開催されているパラリンピックの開会を称えるため、FCバルセロナのスター選手と5人制ブラインドサッカーのスペイン代表チームが出演する動画が制作された。

動画では、5人のFCバルセロナの選手が目隠しをしながらスペインのパラリンピック5人制サッカーチームと対戦している。

この映像は9月18日まで、パラリンピックの各会場で放映されるほか、9月9日午後にスペインの初戦として行われる対中国の5人制サッカー試合会場でも流される予定。

動画はユニセフ(国連児童基金)とFCバルセロナ基金(the FC Barcelona Foundation)、国際パラリンピック委員会(IPC)の三者が協力して、すべての人にとって公平なスポーツの力を伝えるために作成されたという。

アンソニー・レーク・ユニセフ事務局長は、「ユニセフはバルサという仲間とともに、より多くの子どもたちに、遊び、学び、そして能力を存分に発揮して充実した人生を送る機会を提供していることを誇りに思います」と述べた。

「何ができないかではなく、 何ができるかということがその人が何を達成するかを決めるということを、パラリンピックは証明してくれます。 そしてこの動画は、スポーツ、学校、人生において子どもたちが目指すものに、制限があってはいけないことを伝えています」(アンソニー・レーク・ユニセフ事務局長)

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フィリップ・クレーブン・国際パラリンピック委員会会長は、「この動画を通じて世界中の子どもたちに、自分たちにも素晴らしいことができ、みなと同じように遊ぶ権利があることを伝えたいと思います」と語った。

「ユニセフとFCバルセロナ基金との協力によって、視覚障がいのあるサッカー選手が、彼らの憧れるスターと対戦し、その技術と優れた能力を発揮する様をこの動画で見ることができます。メッシ、ブスケツ、マシップ、ラキティッチ、ロベルトの5人の反応を見ると、視覚が無いままプレーすることがとても難しいことがわかります。これは、 最も重要な感覚の一つを奪われながらもペナルティーキックを決めるために必要とされる高度な正確性と、 5人制サッカーの選手がいかに素晴らしいかということを更に際立たせています」(フィリップ・クレーブン・国際パラリンピック委員会会長)

9月7日の週で、ユニセフとFCバルセロナ基金のパートナーシップが始まってちょうど10年になる。この10年間のパートナーシップによって、100万人以上の少年少女たちに支援を届け、支援がなければ阻害されていたであろう子どもたちが教育を受け、スポーツや遊びを楽しむことがでたという。

活動の一つである「オープン・ドア」プログラムはブラジルの15都市で実施され、障がいのある子どもたちへのインクルーシブ教育を推進してきた。

ジョルディ・カルドネル・FCバルセロナ基金副会長は、「FCバルセロナ基金では、インクルージョン(誰もが受け入れられる社会)、特に障がいのある子どもたちを受け入れるためのツールの一つとして、スポーツの可能性を全て引き出すことを目指しています」と述べた。

「ユニセフとホドリゴ・メンデス協会と共にブラジル内で運営している『オープン・ドア』プログラムは、この分野において新しい標準となりました。私たちFCバルセロナ基金は、我々の信条を形にし、もっとも弱い立場にある人々にとってより公正でインクルーシブな社会を築くためのこうしたプロジェクトに取り組み続けていきます」(ジョルディ・カルドネル・FCバルセロナ基金副会長)

ビデオに出演する5人のFCバルセロナの選手は、セルヒオ・ブスケツ・ブルゴス、ジョルディ・マシップ、リオネル・メッシ、イヴァン・ラキティッチ、セルジ・ロベルト。

5人制サッカーのスペイン代表チームは、ペドロ・グティエレス・レオン(Pedro Gutierrez León)、ホセ・ルイス・ヒエラ・テフエロ(Jose Luis Giera Tejuelo)、ハビエル・アルバロ・ルイス(Javier Alvaro Ruiz)、 フランシスコ・ハビエル・ペレス・ムニョス(Francisco Javier Pérez Muñoz)、マルセロ・ロサド・カラスコ(Marcelo Rosado Carrasco)、セルジオ・カノ・ロドリゲス(Sergio Cano Rodríguez)。

(文/麻生雅人、写真/© UNICEF 2016)
写真は目隠しをするFCバルセロナの選手と両チームの試合の様子