第29回東京国際映画祭コンペティションにブラジル映画が出品

2016年 09月 26日

空の沈黙

9月26日(月)、10月に六本木ヒルズをメイン会場に開催される第29回東京国際映画祭(TIFF)の各部門の上映ラインナップや審査員が虎ノ門ヒルズフォーラムにて発表された。

映画祭のメインイベントのひとつとなるコンペティション部門には、98の国と地域から1502本もの応募があった。この中から選出された16作品が各賞を競い合う。ブラジルからはマルコ・ドゥトラ監督の「空の沈黙(O Silêncio do Céu)」が選出された。

東京国際映画祭では過去にもコンペティションでブラジル映画が出品されており、2015年にはブラジル映画の「ニーゼ」がグランプリに輝いている。コンペティション上映作品は以下。

ミケーレ・プラチド監督「7分間」(イタリア=フランス=スイス)
アンナ・マティソン監督「天才バレエダンサーの皮肉な運命」(ロシア)
モーセン・アブドルワハブ監督「誕生のゆくえ」(イラン)
レハ・エルデム監督「ビッグ・ビッグ・ワールド」(トルコ)
クリス・クラウス監督「ブルーム・オヴ・イエスタディ」(ドイツ=オーストリア)
ジュン・ロブレス・ラナ監督「ダイ・ビューティフル」(フィリピン)
アドリアン・シタル監督「フィクサー」(ルーマニア=フランス)
松居大悟監督「アズミ・ハルコは行方不明」(日本)
メイ・フォン監督「ミスター・ノー・プロブレム」(中国)
モハメド・ブロクバ (アメ)監督、エクエ・ラビティ(エクエ)監督「パリ、ピガール広場」(フランス)
ハナ・ユシッチ監督「私に構わないで」(クロアチア=デンマーク)
アマンダ・ケンネル監督「サーミ・ブラッド」(スウェーデン=デンマーク=ノルウェー)
ロイ・シートウ監督「シェッド・スキン・パパ」(中国=香港)
マルコ・ドゥトラ監督「空の沈黙」(ブラジル)
杉野希妃監督「雪女」(日本)
アダム・レオン監督「浮き草たち」(アメリカ合衆国)

コンペティション部門国際審査委員も発表された。審査委員長を務めるのは「ディーバ」、「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」(86)「ロザリンとライオン」(89)などで知られる映画監督・脚本家・プロデューサー、ジャン=ジャック・ベネックス。

審査委員には映画監督の平山秀幸(「やじきた道中 てれすこ」(07)「必死剣 鳥刺し」(10)など)、俳優のヴァレリオ・マスタンドレア(「ローマに消えた男」(13)など)、プロデューサーのニコール・ロックリン(「スポットライト 世紀のスクープ」など)、映画監督のメイベル・チャン(張婉婷)(「三城記」など)。

東京国際映画祭2016 蒼井優

また、この日の会見では映画祭の「顔」となる「フェスティバル・ミューズ」に女優の黒木華が任命されたことも発表された。会見には「アズミ・ハルコは行方不明」の松居大悟監督と主演の蒼井優、「雪女」の青木崇高、アニメーション特集上映でフィーチュアされる細田守監督が登壇した。

第29回東京国際映画祭は10月25日(火)~11月3日(木・祝)の10日間、六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールで開催される。公式サイトはhttp://www.tiff-jp.net。 チケット発売は10月15日(土)より。

(文/麻生雅人、写真/(C)RTFeatures)