人気上昇中の観光地、世界3位に輝いたブラジル北東部の楽園とは
2016年 12月 18日南米部門で見事1位を獲得したジェリコアコアラは、ブラジル北東部セアラー州の州都であるフォルタレーザから約300kmほど西に位置する町。ビーチの美しさで知られ、1984年にAPA(環境保護領域)に指定されている。
1985年まで、砂丘によって隔離された小さな漁村だったが、観光地として発見されたちまち人気に。
面白い響きのこの地名、由来には諸説あるが、一番の有力説として、先住民族トゥピ・グアラニー族の言語「yuruco(穴)」+「cuara(カメ)」すなわち「カメの穴」の意で、この地にウミガメが産卵するビーチがあったことが関連しているといわれている。
交通手段は、州都フォルタレーザからバスで約5時間、さらに途中で「トヨタ」と呼ばれる四駆に乗り換え、舗装されていない道をひたすら揺られること約1時間。なかなかワイルドな道のりだが、白い砂丘を幾度と越えるとやがて集落が見えてくる。それがジェリコアコアラという名の楽園だ。
「飛行機から降りて15分後にはメガリゾートにいたいという方には、ジェリコアコアラはお勧めできません。しかし、自然のままのビーチタウンをお探しで、でこぼこ道を1時間も車に揺られてもかまわないという方にはうってつけの場所でしょう。カイトサーフィン、ウィンドサーフィン、カポエイラ、そしてもちろん、ビーチでゆっくり寝そべるだけなど、たくさんのアクティビティがあります」とトリップアドバイザーは説明している。
日中は、広場にたくさんあるツアー会社でバギーツアーに申し込むのがおすすめ。砂丘を颯爽と走りながら、点在するラグーンやビーチ、名所を効率よく回ってくれる。
町全体がこじんまりとしていて、広場に出れば、周辺にレストランやバーやお土産やさんが集まっているので困らない。
治安も良くナイトライフが充実しており、深夜まで賑わっている。
ちなみに、「トラベラーズチョイス 人気上昇中の観光地」2017年南米部門では、ほかにブラジルの3つの観光地がランクインしている。(次ページへつづく)
(写真・文/柳田あや)
写真上は海岸に佇む夕陽の名所ペドラ・フラーダ(穴のあいた岩)。写真下はバギーツアーの様子