世界約8割の旅行者が宿泊先で「自宅のような快適さ」を重要視

2017年 01月 25日

旅行の満足度 ブラジル人

世界最大のオンライン宿泊予約サイトBooking.com (ブッキング・ドットコム)の日本法人ブッキング・ドットコム・ジャパンが1月25日(水)、休暇をハッピーに過ごす秘訣に関して世界各地のアンケート結果を発表した。

調査期間は2016年9月9から10月4日までで、対象国は、日本、イギリス、ドイツ、フランス、オランダ、イタリア、スペイン、クロアチア、ロシア、アメリカ、カナダ、ブラジル、中国、インド、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの17ヶ国。

回答者は18歳以上で、過去1年間に国内旅行または海外旅行に行った人を対象に調査が行われた。
有効回答サンプルは1万7,157名(各国1,000名以上)だった。

調査によると、アンケート回答者の73%が「自宅のような快適さ」を演出するために、私物を宿泊施設へ持ち込むと答えた。また、回答者の約70%が、宿泊施設で「自宅のような快適さ」を感じた時に、良い休暇を過ごせたと感じると答えている。そして61%は、宿泊施設のスタッフはフレンドリーなほうが良いと回答した。

海外旅行の宿泊先がヴィラ、アパートメント、B&B(ベッド&ブレックファスト)、ホテルなど、いかなる宿泊施設タイプであっても、旅行者は客室で「自宅のような快適さ」を体験できることを期待し、それがかなったときにもっとも喜びを感じると答えた。

ただしこのアンケート結果では、国や地域によって異なる傾向が示された。

世界各地のアンケート回答では、休暇中にはなにか新しいことを体験したいとする回答者が48%なのに対し、宿泊先は「自宅のような快適さ」を感じられる場所であってほしいとする回答者は70%に上った。

一方、日本人の回答では、宿泊先が「自宅のような快適さ」を感じられる場所であってほしいと回答した人は、46%と世界で最も数値が低い結果となった。また、休暇中に最も幸福を感じる瞬間としても「自宅のような快適さ」を感じた時と回答した日本人は32%と、平均74%に比べ断突に低く「自宅のような快適さ」を特に重視していないことがうかがえた。

スタッフのおもてなしに関する満足度でも、世界の61%の回答者が、スタッフの対応はフレンドリーであるほうが好ましく、宿泊先のスタッフの質で休暇の良し悪しが決まると答えたのに対し、スタッフの対応はフレンドリーである方が好ましいと回答する日本人は46%、スタッフに友人のように親しみをこめて対応してほしいと回答する人は20%と、世界平均と比べて低かった。日本人旅行者は、施設のスタッフと親しく交流することを重要視していない傾向が浮かび上がった。

また、世界の旅行者の73%が、宿泊施設で「自宅のような快適さ」を求めるため、自宅で使い慣れたものを持ち込むと答えた(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Leo Rey)
写真はリオデジャネイロ州ペトロポリスのポウザーダ(ペンション)「オルキーデア・ダ・セーハ」

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