元大富豪アイキ・バチスタ氏捜査にインターポールも乗り出す
2017年 01月 29日ブラジル連邦警察によって遂行中の贈収賄捜査「ラヴァ・ジャット(洗車)作戦」の新フェーズ「エフィシエンシア」で、身柄拘束命令が出たアイキ・バチスタ氏だが、逃亡中の、この元大富豪を追っているのは連邦警察だけではない。
「オ・グローボ」、「オ・エスタード・ヂ・サン・パウロ」ほか現地各紙が報じたところによると、バチスタ氏はブラジルの要請により国際刑事警察機構(インターポール)のレッドノーティス(身柄引き渡しを前提とした協力要請対象者)リストに入ったという。
容疑は国際的マネーロンダリング(資金洗浄)だ。
同氏の逃亡先とも噂されるアメリカ合衆国のニューヨーク証券取引所を使ってセルジオ・カブラウ氏への賄賂の「洗浄」を行ったとみられている。
現在服役中のセルジオ・カブラウ前リオデジャネイロ州知事を中心に構成された1億ドル(約113億円)規模の贈収賄と資金洗浄スキームは、ニューヨーク証券取引所に上場しているペトロブラス、ヴァーリ、アンベブなどの株式にも関係しているという(次ページへつづく)。
(文/原田 侑、写真/Luis Macedo/Câmara dos Deputados)
写真は2015年11月、ブラジリア。国立経済社会開発銀行(BNDES)に関する不正疑惑で聴取を受けたアイキ・バチスタ氏