「あわや暴動!? 」を、時事&自虐ネタで解決したコリンチャンス
2017年 02月 24日現在、ブラジルは年の一度のカーニバル開催直前で、テレビでも連日カーニバルの話題が報じられている。
そんな中、マイコン選手はガブリエウ選手のお面を、ガブリエウ選手はマイコン選手のお面を被った写真を撮影して、「お祭りカーニバルの準備完了!」と記して公式SNSに投稿したのだ。
ふたりは、「ダービー100周年記念という大事な試合での誤審による人気選手の退場」という事件を、リアルタイムの話題を取り込みながら、自虐ネタにして、結果、審判を救うことになった。この投稿の後、コリンチャンスサポーターたちの審判への怒りは、このユーモアのお陰で緩和され、笑いに変わった。
投稿は広くシェア、ツイートされて瞬く間に拡散。
さらにコリンチャンス公式SNSでは、本当にこのお面をつけてカーニバルへ行ける様に、サポーターがお面の画像をダウンロードして印刷できる様にした。これすべて、試合終了から24時間経ったない間のスピード対応だ。コリンチャンスはこの一件で株を上げた。
逆境をピンチではなく、さらりとユーモアで包んでチャンスにすら変えてしまうブラジル流の発想力は、ブラジルのサッカーにあってJリーグには足りないもののひとつかもしれない。
(文/平安山良太、写真/Reprodução/Twitter)