ブラインドサッカー、世界No.1のブラジル代表が日本で魅せた“違い”とは!?

2017年 03月 29日

KPMGカップ ブラインドサッカークラブチーム選手権2017

3月25日(土)と26日(日)、富士通スタジアム川崎で「KPMGカップ ブラインドサッカークラブチーム選手権2017」が開催された。

2日間に渡り行われたこの大会は、ブラインドサッカーのクラブチームの頂点を決める選手権。各地域リーグの上位4チームと、認定カップ優勝チーム、大会当日の予選を勝ち抜いた1チームに加え、招聘チームとしてパラリンピック4連覇中のブラジル代表が参戦した。

ブラインドサッカーのピッチの広さはフットサルコートとほぼ同じだが、サイドラインに高さ約1m位の壁が立つコートで行う。

音の出るボールを使い、敵陣ゴール裏に待機する「コーラー」がガイド役となり、ボールや相手の位置、ゴールへの距離や角度など指示するため「声」や「音」を通じたコミュニケーションが大切となる。

そのため、観戦側にも配慮が必要となる。歓声や拍手なども、プレーが途切れるまで待つのがマナー。応援に“鳴り物”を使わない分、選手間の声かけやボールを蹴る音、体が壁にぶつかる音がダイレクトに耳に入ってくる。初めてブラインドサッカーを観戦した人は、「耳」と「肌」で感じる熱い戦いとその迫力に、誰もが驚くだろう。

今大会で会場を圧倒的に魅了したのは、大会初日の最終試合となる準決勝に登場した、ブラジル代表だった(次ページへつづく)。

(文/長谷川ゆう、写真/Carlos Fujita)

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