アペリティフ365、2017年は全国16都市で開催

2017年 03月 29日

エナフ 豚 パテ

食文化と共にフランス流ライフスタイルを伝えるイベント「アペリティフ~Art de Vivre à la Française~」(主催/フランス農業・農産物加工業・林業省、SOPEXA JAPON(フランス食品振興会))が2017年も日本全国で開催される。

アペリティフとは、食事を始める前に飲み物とアミューズ(おつまみ)で友人たちとお喋りに興じる、素敵な時間の過ごし方。ライフスタイルを大切にするフランスでは、日々の生活の中に「ゆとりのひととき」=「アペリティフを楽しむ習慣」を取り入れているという。

そんなアペリティフというライフスタイルを日本で定着させることを目指して、全国各地で開催されているイベントが「アペリティフ~Art de Vivre à la Française~」。2017年で14年目の開催となる。

アペリティフ 2017

当初は、フランス政府が認定した「アペリティフの日」である毎年6月の第一木曜日に開催されていたが、やがて6月第一木曜日だけでなく1年365日、アペリティフを楽しむ習慣を定着させるという趣旨になり、イベント名も「アペリティフ365」となった。

イベントの開催当初は、フランス料理のシェフたちのブースが用意され、来場者にアペリティフがふるまわれるというスタイルだったが、現在では、開催地によって多彩なイベントが開催されるようになった。2016年度は全国12都市で開催されているが、2017年は全国16都市での開催が予定されている。

「アペリティフ in 東京 2017」は、5月19日(金)~21日(日)の3日間にわたり、代官山ヒルサイドテラスで開催される。

19日(金)は12時~20時、20日(土)・21日(日)は11時~19時の開催となる。入場は無料だが、会場内でのアミューズやワイン、食品の販売など、キャッシュオンデリバリー制の有料イベントもある。11のレストランやシェフ、パティシエが参加予定で、その中には、フェイジョアーダのルーツとも言われるフランスの、臓物や豆の煮込み料理カスレの巨匠アンドレ・パッション・シェフも名を連ねている。また、日本料理「青柳」(小山裕久シェフ)や中華料理「Wakiya一笑美茶樓」(脇屋友詞シェフ)などフレンチ専門店以外のシェフも参加。さまざまな視点からの”アペリティフ”が楽しめそうだ。

イベントの記者会見でアンドレ・パッション・シェフは、アペリティフの本来の意味を忘れないでほしいと語った。

アンドレ・パッション

「アミューズ(おつまみ)をちょっとつまむことで、より食欲が湧いてくる。そんな時間の過ごし方が本来のアペリティフ。おなかをいっぱいにするための時間ではありません」(アンドレ・パッション・シェフ)

アペリティフは、レストランにとっても重要な時間だという。

「レストランに人が集まるとき、かならずしも皆が同じ時間に来店するとは限りません。早く着いた方にアミューズをつまんでいただき、楽しい時間を過ごしていただきながら、より食欲を掻き立てていただくという、レストランにとってもとても大事な時間です。また、ご家庭でアペリティフを楽しんで食欲が掻き立てられたら、じゃあ、レストランにでも行こうか、となるような、食に喜びをもたらしてくれる時間がアペリティフなのです」(アンドレ・パッション・シェフ)

ブラジルタウンとしても名高い群馬県太田市で開催される「アペリティフ in 太田」は、今年で3回目となる。2017年は10月6日(金)、宮の森迎賓館ティアラグリーンパレスにて開催される。3社のレストランが参加して、7~13のアミューズ、20種以上のドリンクが用意される予定。入場料は前売り6000円。

長澤実行委員長は、記者会見で、群馬の食材を使って群馬とフレンチを融合させた料理を提供すると語った。

東京、群馬県太田のほか、2017年は仙台、水戸、埼玉、横浜、富山、金沢、岐阜(2会場)、滋賀、京都、岡山、高松、松山、徳島、土佐の16都市で開催され、合計参加人数は8万人が予定されている。

「アペリティフ~Art de Vivre à la Française~」HPはhttp://www.aperitifjapon.com/。

(写真・文/麻生雅人)
写真上は缶入りパテのナンバー1シェアを誇るエナフ社の豚肉パテ「エナフ・リエット」。写真下はカスレの巨匠アンドレ・パッション・シェフ