裁判所、押収財産の早期競売の意向を表明。アイキ・バチスタ氏のトヨタ車も早期放出か?

2017年 04月 29日

アイキ・バチスタ ラヴァジャット

裁判所によると、バチスタ氏から押収した財産には高級車フェラーリ1台、ランボルギーニ1台が含まれているという。フラヴィオ・ロベルト・ヂ・ソウザ判事が押収したバチスタ氏の車をしばしば運転していたことが明るみに出て、同判事は担当から外されることになった。悪用を防ぐため、これらの車両はバチスタ氏の自宅で丁重に保管されている。

一度同判事により車両は競売にかけられる予定が組まれたが、バチスタ氏の抗議により中止された。当時競売にかけられる予定だった車両は5台でランボルギーニ、スマートフォートゥーが各1台ずつ、トヨタハイラックスが3台だった。

2010年以降、連邦裁判所協議会の決議以降、いったん被告人が有罪判決を受ければ、被告人が控訴しても競売は行えるようになった。「前売り」と呼ばれる制度で、最終結審前でも押収された資産の売却ができるようになった。

2009年までは最後の結審、つまり最長で連邦最高裁判所の判決が出るまで競売にはかけられず、裁判所で保全をしておく必要があった。これが改定されたのは、裁判所の保管倉庫があふれかえらないようにするためだった。

財産の競売に関する報道を受けて、カブラウ氏とミランダ氏の弁護団は両氏は裁判でのみ発言すると伝えている。バチスタ氏の弁護士とは連絡が取れていないという。

(文/原田 侑、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は2017年1月31日、逮捕されたアイキ・バチスタ氏