リオのキリスト像、黄色に輝く
2017年 05月 6日5月2日(火)、ブラジル、リオデジャネイロのシンボルでもある、コルコバードの丘にそびえたつキリスト像(クリスト・ヘデントール)が黄色に輝いた。
キリスト像がリオに建造されたのは1931年10月12日とのこと。これまでもキリスト像は、赤や青、レインボーカラーなど、さまざまな色に姿を変えてきた。
リオのキリスト像の黄色いライトアップは、「黄色の5月(マイオ・アマレーロ)」と題されたキャンペーンの一環で行われたもの。このキャンペーンは2014年にはじまった。
リオデジャネイロ州交通局(DETRAN – RJ)によると、リオ市でのライトアップは1日に同局事務所からはじまり、2日からキリスト像と、グアナバラ宮(リオ州政府)がライトアップされたという。リオ州交通局とグアナバラ宮は5月いっぱい、黄色のライトアップが続けられる。
キャンペーンは、高い数値を記録している交通事故による死亡や負傷者数に、社会の注目を集めることを目的に行われているもの。毎日の通勤をはじめ、交通機関を利用する市民ひとりひとりに、責任とリスク評価に対する意識を即することを目指している。
ブラジル保健省によると、2015年の時点でブラジルでは1年間に4万5000人以上が命を落としているという。
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(文/麻生雅人、写真/Paulo Vitor)
写真は5月2日、リオデジャネイロ。キリスト像が黄色くライトアップされた