ブラジル全国選手権2017。第1節フラメンゴ対アトレチコミネイロ

2017年 05月 15日

ブラジル全国選手権2017 ホビーニョ

しかし、ホビーニョは残念ながら期待したほどの活躍は見せてくれなかった。全盛期を知っている者としてはドリブルを見たいのだが、ドリブルはほとんど見ることができなかった。ボールを受けてもすぐパスしていた感じだ。完全にピークは過ぎていると思うが、お気に入りの背番号7番を背負い先発で使われているので、それなりの評価を受けているのだと思う。悪くはないと思うが、光るものは感じられなかった。しかし、久しぶりにホビーニョのプレイを見れたことは単純にうれしく思った。

この日、フレッジも決定的な仕事はできなかったが、存在感はホビーニョよりも上回っていた。同じFWでもタイプはまったく違うが、フレッジはCFとしての存在感があった。

ブラジル全国選手権2017

エリアスはさすが仕事人だと唸らされた。ボランチというポジションからしてすごい運動量だった。いろいろなところに顔を出していた。圧巻は、ホビーニョ、フレッジとつなぎ、最後に2列目から出てきて見事にゴールを決めたところだ。さすが仕事人と唸らされてしまう。

アトレチコミネイロはそれだけでなく、ハファエロ・モウラとマイコスエウもいて、それぞれフレッジ、ホビーニョと交代して出場した。

ブラジル全国選手権2017

試合は結局1-1で引き分けだった。

相変わらず、レフリーは、選手が倒れたらすぐ笛を鳴らしファウル取っていた。また、選手たちは随所に個人技も見せてくれていた。ブラジルサッカーはよくも悪くも健在だな、と思ったりした。

ブラジル全国選手権は日本ではグローボインターナショナルと、DAZN(ダ・ゾーン)で放映している。DAZNでは今のところ、ブラジル選手権については開幕節のこの試合だけしか表示されていないので、第2節以降どうなるのかわからないが、ぜひ今後も放送を続けてほしい。そして、一人でも多くの人にブラジルサッカーを見てほしいと思う。

(文/コウトク、写真/Rodrigo Gazzanel/Agencia Corinthians)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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