ブラジルで、生まれたばかりの赤ちゃんが歩いた理由とは!?

2017年 06月 6日

歩く赤ちゃん

生まれたばかりの赤ちゃんが助産師の助けを借りながら歩いているビデオ映像がブラジルで話題となっている件で、5月29日づけで現地メディア「UOL」が、医師のコメントを伝えている。

映像を撮影したのは出産に携わった病院のチームで、録画を始める前に赤ちゃんはすでに約1mを歩いていたという。

動画が公開されたのは5月26日で、公開後4日で7700万回見られ、35万人がコメントを書き込んだという。

しかし医学界においては、これはこどもが持つ特別な力ではないことが説明できるとされているという。

小児科で、申請時の健康の専門家であるカカーことカルロス・エドゥアルド・コヘア氏は、すべての赤ちゃんは意思に関係なく自分で動き出す反射行動を行う可能性を持っているという。

カカー医師によると今回のケースも“自動歩行”として知られる、そうした反射行動のひとつで、3カ月のどんな赤ちゃんも腕などで支えれば可能性のある行動だという。

この反射行動の原因についてはすべての医師の間でコンセンサスが取られているものではないが、カカー医師は、子宮内における胎児の運動に関係している信じているという。また同医師は、母親のおなかの上に置かれた赤ちゃんは、母親の胸を目指して這うことが知られているという。

同医師によると、この反射行動は2~3カ月の新生児に共通するものであり、時期が過ぎると直感的な運動は失われ、だいたい1歳前後で歩行することを学ぶようになるという。

(文/麻生雅人、写真/Reprodução de vídeo)