アルマジロの親子、民家の中庭で保護される
2017年 09月 8日ブラジルはその生態系、動植物の多様性でも研究者の関心を集め続けている。近年は民間人の間でも野生動物保護に対する理解が深まりつつあるようだ。
グローボ系ニュースサイト「G1」が9月2日づけで伝えたところによると、南東部ミナスジェライス州(以下「ミナス州」)ウベルランヂア市で、野生のアルマジロの親子が保護されたという。
ウベルランヂアはミナス州の中核都市で、同州の農牧畜業の中心地と言われるトリアングロ・ミネイロ(ミナス三角地帯)の一角を占めている。
発見されたのは民家の中庭で、家の住民は軍警察環境保護部隊に通報した。
軍警察環境保護・交通管理第9独立部隊の職員が現地に到着し、アルマジロの親子は保護された。その後獣医師のケアを受けるため、地元の野生動物保護施設に運ばれた。
発見されたとき、アルマジロの子供はまだ生まれたばかりで、目も開いていなかった。母アルマジロのおなかの中にはまだこれから生まれる子供がおり、保護施設では出産の準備をしているという。
軍警察によると、自然生息地が狭くなっていることで、水、食料、住処を求める野生動物が人間の生活圏に入ってくる機会が増えているという。
(文/原田侑、写真/PM de Meio Ambiente/Divulgação)