サッカー、2017年クラブW杯。南米代表ブラジルのグレミオは準優勝
2017年 12月 21日グレミオは、ブラジル南部の都市ポルトアレグリをホームとする人気チームだ。ポルトアレグリでは、このグレミオとインテルナシオナウが2大チームとして君臨し、ライバルとしてしのぎを削っている。
クラブW杯が始まった2005年以降、インテルナシオナウは本大会に2度出場し、2006年にはヨーロッパ王者のバルセロナを倒し優勝を飾っている。
一方のグレミオは、クラブW杯の前身であるトヨタカップに2度出場し、1983年には現監督のへナト・ガウーショの活躍で優勝を飾っている。
今回のグレミオは、チームのレジェンド、へナト・ガウーショが監督を務め、昨年ブラジルに悲願の金メダルをもたらしたリオ五輪での活躍も記憶に新しいFWルアンを絶対的エースとして擁している。ほかには、香川真司の同僚としてドルとムンドでも活躍したFWルーカス・バリオス、そして昨年までアルビレックス新潟に所属していたSBコルテースもレギュラーとして活躍している。
いろいろと見どころが多く楽しみの積もった大会だったが、結果として、グレミオは決勝にこそ駒を進めることはできたが、注目されたルアンもほとんど見せ場もなく不発に終わり、満足のいくサッカーは見せられなかった。ただし、DF陣の奮闘には目を見張るものがあり、特に両CBのジェロメウとカンデマンの堅守ぶりは相当に目立っていた。
ヨーロッパ王者レアルマドリッドは、初戦の準決勝を開催国代表のアルジャジーラ相手に苦しみながらも逆転で勝利し、グレミオとの決勝でもグレミオのシュートを1本に抑え、ゴールこそクリスチアーノ・ロナウドの直接FKの1点だけだったが完勝し見事に2連覇を飾った。
とはいえ、今回の大会は、決勝戦以上に、それ以前の試合に見どころがあった。
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(文/コウトク、写真/Antonio Villalba/Real Madrid)