クラフトカシャッサを楽しむ会、チラデンチスの日に開催

2018年 03月 26日

カシャッサ アルテザナウ ミナス

4月21日はブラジルの祝日「チラデンチス記念日」。18世紀末、ポルトガルの重税政策に抗う独立計画がミナスジェライス州で興り、計画の首謀者とされたチラデンチスが処刑されたのが1792年のこの日と言われている。

“ミナスの陰謀”と呼ばれるこの独立計画の際、乾杯に使われたのが国産酒カシャッサで、チラデンチスが最後に残したのも「私の喉をこの地のカシャッサで潤したまえ」という言葉だったという。

来る4月21日(土)、カシャッサと縁の深いこの記念日に、古のブラジルに想いを馳せながらチラデンチスにカシャッサで杯を捧げようというイベントが「ブラジリカ・グリル」(赤坂見附)で開催される。

カシャッサ・カウンシル・ジャパンが日本ブラジル中央協会の後援を得て開催する「カシャッサを楽しむ会」は今回で2回目。同イベントでは、ブラジルの国民酒カシャッサ(サトウキビからつくられる蒸留酒)の中でも、手作り酒蔵が丁寧に造った「クラフトカシャッサ(カシャッサ・アルテザナウ)」を味わいながら、カシャッサの背景にあるブラジルの歴史や文化を学ぶ。

今回の「カシャッサを楽しむ会」ではチラデンチス記念日にちなみ、ミナスジェライス州産の料理と熟成プレミアム・カシャッサをお楽しむ。カシャッサは、同州のカシャッサの名産地サリーナス産の「セレッタ」と「ボアジーニャ」、料理はフランゴ・コン・キアーボ(鶏肉とオクラの煮込み)やポンデケイジョ(チーズパン)を紹介する。

荒井商事 古川マユミ

また、「カシャッサを楽しむ会」では、毎回、日本未輸入のクラフトカシャッサが紹介されるほか、カイピリーニャ作りのワークショップも行われる。 今回の日本未輸入カシャッサは、パラナ州モヘッチス産の「ポルト・モヘッチス」が登場予定。カイピリーニャ作りのワークショップは、荒井商事の古川マユミさん(写真)が「セレッタ」を使ったカイピリーニャを紹介して、参加者と共にカイピリーニャをつくる。

トークコーナーでは、「クラフトカシャッサ(カシャッサ・アルテザナウ)とチラデンチス」(麻生雅人/カシャッサ・カウンシル・ジャパン主任研究員)、「名産地ミナスジェライス州サリーナス地区のカシャッサの魅力」(古川マユミ/荒井商事株式会社)、「ブラジル独立のシンボルとなったカシャッサとミナスジェライス州の関係」(岸和田仁/「ブラジル特報」編集委員)のミニ講演を行う。

開催は4月21日(土)16:00~18:00、会場はBRASILICA GRILL(東京都港区赤坂3-10-4 赤坂月世界ビル5F)。男性 5,000円、女性4,000円(カイピリーニャ飲み放題、フランゴ・コンキアーボ(鶏肉とオクラの煮込み)、サラダバー込)。

申し込みは第2回 カシャッサを楽しむ会 開催案内より。

(文/加藤元庸、写真上/麻生雅人、写真下/カルロス藤田)