住友商事、アグロ・アマゾニカを完全子会社化へ

2018年 10月 9日

アグロアマゾニア

住友商事は、子会社(出資比率65パーセント)であるブラジルの農業資材問屋アグロ・アマゾニアの保有株式の買い増しを行い、同社を完全子会社化することで他の株主と合意したと、10月9日(火)に発表した。

アグロ・アマゾニアは1983年に設立され、大豆やトウモロコシ、肉牛や綿花を始めとする農畜産物の一大生産地であるマットグロッソ州全域を中心に事業展開する、ブラジル中西部最大級の農業資材問屋。

住友商事は、2015年にアグロ・アマゾニアへ出資参画して以降、ファイナンス力・調達力・事業経営ノウハウなどを活用して、業容拡大に貢献しており、2018年度の売上高は出資時の2倍以上を見込むまでに急成長しているという。

特に肥料分野では、出資時に約4万トンだった販売数量が、2018年度には約20万トンまで増加する見込みだという。

また、その他の分野においてもアグロ・アマゾニアは自社ブランド商品群を構築して商品ポートフォリオの拡充を進め、農業資材販売においては州内での売上トップを継続しているという。

住友商事は、アグロ・アマゾニアの株式追加取得により、住友商事のグローバルかつ幅広い業界ネットワーク力をより一層発揮して、調達力強化や、新サービス・商品の開発に取組み、さらなる事業基盤の拡大を目指しすとしている。販売エリアについても、現在展開する31店舗からさらに店舗数を増やすことで周辺州への進出を加速し、業容拡大を進めていくとのこと。

<参考資料>

会社概要
会社名 : Agro Amazonia Produtos Agropecuarios S.A.
本社所在地 : ブラジル マットグロッソ州 クイアバ
拠点 : マットグロッソ州及び周辺州に計31支店
事業概要 : 農業および畜産生産資材 直販事業
売上高 : 約900百万ブラジルレアル
会社設立 : 1983年
従業員数 : 470人

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/Agro Amazônia)