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「男の子は青、女の子はピンク」…閣僚の失言に国民がすかさずSNSで反応

ダマーレス・アウヴェス

数々の極右的言動、マイノリティ差別発言で世間を騒がせ続けている「ブラジルのトランプ」こと、ジャイール・ボウソナロ(ボルソナロ)氏は2019年1月1日、正式にブラジル連邦共和国大統領に就任した。

同氏の大統領就任とともに新政権が発足したが、早々に閣僚から失言が出て、ブラジルで物議を醸している。

グローボ系ニュースサイト「G1」が1月3日づけで伝えたところによると、ボウソナロ政権で女性・家族・人権保全相に就任した、ダマーレス・アウヴェス氏が支持者との集会で「ブラジルに新しい時代が来た。男の子は青、女の子はピンクを使う時代」と発言したという。

教育研究家で弁護士のアウヴェス氏は強硬なキリスト教福音主義者としても知られる。また、女性・家族・人権保全省はボウソナロ大統領の発案で設置された。

発言の具体的な場所は明らかにされていないが、動画ではアウヴェス氏は支持者に囲まれており、支持者たちは問題とされている発言を同氏と唱和し、大拍手をしていることから、同氏の「お約束」のフレーズであることがうかがえる。

発言を収めた動画はSNSで拡散中だが、SNSでは、正論からシャレの利いたものまで、様々な反応があがっている。代表的なSNSであるFacebook内の投稿からそのいくつかを紹介したい。

ボウソナロ
「ピンクは女の子の色じゃない。青は男の子の色じゃない。色に性別はない」

ボウソナロ ボルソナロ
「先住民の保護予算削減、LGBTの人権保護否定、最低賃金の引き下げに続き、男の子は青・女の子はピンク・・・こんな政権がついに始まった」

ボルソナロ
「男の子は青いものを使う」(訳者注:写真の錠剤はバイアグラ)

ヘイトクライムを助長するような発言の多いボウソナロ氏が大統領選で勝利して以降、ブラジルで外国への移住希望者数が増加しており、ブラジルで「生きにくさ」を感じる人が増えてきているという。また銃規制の緩和など、市民だけでなく観光客の安全にも影響が出そうなボウソナロ氏の公約実現を懸念する声も多い。

新聞・テレビ報道だけを見ていると絶望的な気分にすらなる今のブラジルだが、ヘビーな状況の中でも笑いを追究する国民が多いことには安堵をおぼえ、希望を感じる。

(文/原田 侑、写真上/Wilson Dias/Agência Brasil、写真二番目以降/Facebook/Reprodução)
写真上は問題の発言をしたダマーレス・アウヴェス女性・家族・人権保全相

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