ベラトール、RIZINの協力で日本初上陸へ
2019年 10月 10日
10月9日(水)、東京都内のホテルにて、12月29(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される「Bellator JAPAN」と12月31日(火)に同会場で開催される「RIZIN.20」についての緊急記者会見が行われた。
会見では、ベラトールが日本進出の第一歩となるイベントをRIZINの協力のもとで開催することが発表された。
Bellator(ベラトール)とは、アメリカ合衆国の巨大格闘技プロモーション。ブラジル人選手も数多く参戦している。
まもなくエディオンアリーナ大阪で開催される「RIZIN.19」のライト級トーナメントに出場予定のブラジル人、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ選手もベラトールのトップ選手だ。パトリッキー選手と一緒に来日している弟のパトリシオ・“ピットブル”・フレイレ選手もベラトール世界二階級(フェザー級、ライト級)王者だ。
さらに、ベラトールとRIZINの対抗戦も開催されるという。
異なる格闘技プロモーションが協力し合ってイベントを共催するのは簡単なことではない。今回の対抗戦は、RIZINの格闘技フェデレーションというスタイルと、ベラトールの協力体制と英断があってこそ実現した企画といえる。
RIZINの榊原信行CEOは、共同開催の実現に尽力したスタッフや参戦する選手たちに敬意を表すると語った。
「本当に簡単なことではないです。米国のビッグプロモーションが海を渡って日本に来て大会を開催する。選手たちもスタッフたちも日本に乗り込んできて大会を開くことは、大変なことですし、勇気のいること。敬意を表したい」(RIZIN榊原信行CEO)
ベラトールジャパンの対戦カードでは、第一弾として、エミリヤーエンコ・ヒョードル選手とクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン選手のカードが発表された。
両選手ともに日本では非常に馴染みの深い選手だ。久しぶりの日本での試合に、懐かしさと期待と喜び、そして素晴らしく美しい試合を日本のファンに見せるという意気込みが両選手のコメントからもうかがえた。
「往年のファンへのプレゼントです。タイムスリップしたような時間を感じてもらう機会になればいい」(榊原信行CEO)
ベラトールのスコット・コーカー代表は、この対戦カードが実現するまでの裏話を紹介した。
「スタッフは1月のロサンゼルス大会にこのカードをマッチメイクするべきだと言っていました。でもわたしが日本で組むと言い張りました」(スコット・コーカー代表)
このほかにも世界トップクラスのブラジル人ファイターが、年末、日本に集結するかもしれない。対戦カードの続報が期待される。
(文/Viviane Yoshimi)