【RIZIN.20】ジョン・マカパ選手 試合後インタビュー

2020年 01月 3日

朝倉未来選手とジョン・マカパ選手(右)( 写真提供/RIZIN、©RIZIN FF)

2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナにて格闘技の祭典「RIZIN.20」が開催された。

本大会で開催されたBELLATOR×RIZIN対抗戦に、ブラジル人ファイター、ジョン・マカパ選手が参戦した。

マカパ選手の相手はRIZINで絶大な人気を誇る朝倉未来選手で、このカードは BELLATOR×RIZIN 対抗戦における大将戦でもあった。

試合に先立ちマカパ選手は、ブラジル北部アマパー州の州都マカパーの出身であり、生まれ故郷の地名がリングネームに取り入れられている理由を明かした(ジョンは本名)。

マカパ選手はこの世界に入ったとき、まだリングネームがなかったため、あるイベントの主催者側がつけてくれたリングネームが 「ジョン・マカパ」だという。それ以来この名前が気に入り、いまでも使い続けているとのことだ。

その後マカパ選手はMMAのキャリアを積むため、リオデジャネイロへと拠点を移した。

リオではホームシックになって泣いたこともあるという。さらに実家が火事になるなどいろいろな苦難に見舞われたが、MMAで成功することを一度もあきらめたことはなく、自分を信じて戦い続けてきたため、ケージの中に漢字の「信」という漢字の入ったタトゥーを入れたと語っていた。

日本に来る前には師匠であるアンドレ師匠から、「日本人は礼儀正しいので、日本では礼儀正しくすごすように」とアドバイスをもらったそうだ。

朝倉未来選手とジョン・マカパ選手(右)( 写真提供/RIZIN、©RIZIN FF)

そんなマカパ選手と朝倉選手の試合はローキックから始まり、前蹴り、様々な種類のローキック、パンチを見せながら両選手は打ち合いをみせた。

お互い攻撃を受けても後に下がらず、2Rでは両者パンチを受けながら笑顔も見せた。

マカパ選手はなんとか未来選手をテイクダウンしようと試みたが、未来選手は噂どおりの腰の強さを見せ、なかなかテイクダウンされなかった。ふたたびスタンドへの攻防を見せたところで3Rのゴングが鳴り、判定3-0で朝倉未来選手が勝利を収めた。

試合後マカパ選手は試合の感想を語った。

「観客のみなさんが楽しんでくれればと思ったので、いい試合だったと思います。もちろん、良い結果を見せたかったのですが、なによりも観客のみなさんにいい試合を見せたかったです」(ジョン・マカパ選手)

対戦相手の朝倉未来選手については、とても強くタフだっただけでなく、礼儀正しい選手だったと振り返った。

「日本のみなさんは、わたしを暖かく受け入れてくれたので、また日本で試合をしたいです」(ジョン・マカパ選手)

(文/Viviane Yoshimi)