リオ市で外出時のマスク着用、義務化される
2020年 04月 24日
4月23日(木)、ブラジルのリオデジャネイロ市で外出時のマスクの着用を義務付ける法令が施行された。「G1」など現地メディアが伝えている。
この法令(47.375号)は、スーパーマーケットや薬局、食料品店など営業が認可されている店舗の従業員とリオ市の住民に対し、外出時のマスク着用を義務付けるというもので、4月23日(木)以降、新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に有効で、規則を破ると罰金が科せられる可能性があると、4月18日(土)に官報で告知された。
法令が施行された23日(木)、リオ市のさまざまな場所にある40以上の彫像が不織布マスクを着用した。
彫像に不織布マスクをつけたのは市役所で、法令を市民にアピールするために行われたという。
南部地区(ゾナスウ)にあるTV司会者シャクリーナ、セントロ地区にある奴隷制度に立ち向かった闘士ズンビ・ドス・パウマーリス、コパカバーナにあるサンバの名シンガーソングライターのブラギーニャ、マンゲイラ地区にあるサンバの名シンガーソングライターのカルトーラ、マラカナンスタジアム前の元ブラジル代表主将ベリーニなどの像とのこと。
それぞれの像には、「外出するときはマスクを着用しなければなりません。これは義務です」と書かれたパネルがそえられている。
日本と異なりブラジルでは普段からマスクを着用する習慣がないため、マスクの着用になれない人や、マスクに違和感をおぼえる人も少なくないという。
(文/麻生雅人)