ブラジル北部、アマゾナス州マナウス市で感染のピーク超えた?

2020年 06月 18日

写真はアマゾナス州マナウス市の聖母アパレシーダ墓地(写真/Altemar Alcantara/Semcom)

ブラジル国内で新型コロナウイルス感染症による最も高い死亡率を記録しているアマゾナス州の州都マナウス市では、公営墓地に溝を掘り犠牲者の集団埋葬を行ってきた。

6月17日(水)、一日辺りの平均埋葬数が減少してきたため、聖母アパレシーダ墓地での、大量埋葬のための溝を掘る重機の撤退をはじめたと同市が広報した。

市によると、1日の埋葬数が100人を超える日もあったが、現在は1日の埋葬数が30人程度になっていることもあり、非常時の埋葬方法を終了し、今後は通常の埋葬方法に戻していくとしている。

4月と5月に新型コロナウイルスの感染拡大で多大な影響を受けたアマゾナス州では、マナウス市の公営・私営の墓地では5,168人の埋葬、または火葬を行ったという(4月は2,809人、5月は2,359人)。

同市の公営墓地では、今年(2020年)の1月、2月、3月の1日あたりの平均埋葬量は、それぞれ29人、27人、28人だったが、感染拡大で死者が急増した4月には1日あたりの平均埋葬量が81人となった。5月は61人だったという。

また、アマゾナス州連邦大学(UFAM)環境科学センターは、今月「アマゾン持続可能な開発指標」の中で、もっとも死亡率が高いマナウス市は、ブラジルで新型コロナウイルス感染症の克服する最初の都市になるという予測を発表していると、「G1」が伝えている。

この研究によると、同市では6月11日の時点でパンデミックの最終段階への移行が、他の都市よりも早く起こりつつあると指摘しているという。

しかし、依然としてブラジル全土での感染拡大は収まっていらず、連日3万人以上の感染者が記録されている。

6月17日(水)のブラジル全土の新型コロナウイルス感染者数は95万5,377人、感染症による死者数は4万6,510人だった。

アマゾナス州では感染者数は59,547人、新規の感染者数は1,529人、死者数は2,579人だった。

(文/麻生雅人)