ブラジルの新型コロナウイルスの新規感染者、5日続けて4万人前後に

2020年 06月 28日

段階的に経済活動を再開しているサンパウロ市(写真/Roberto Parizotti/FotosPublicas)

ブラジル保健省が6月27日(土)の18時45分に発表したデータによると、ブラジルの新型コロナウイルス感染者は131万3,667人、死者は57,070人となった。

同国の1日当たりの新規の感染者数は、23日(火)が3万9,436人、24日(水)が4万2,725人で、25日(木)が3万9,483人、26日(金)は過去2番目に多い4万6,860人、27日(土)は3万8,693人と、5日続いて4万人前後となっている。

国家保健評議会(CONASS)がCONASSパネルで公表している週ごとの感染者・死亡者数のデータによると、サンパウロ州では5月31日から6月6日は33,407人、6月7日から6月13日は32,326人だったが、6月14日から6月20日には42,918人となっている。

またCONASSによると、感染者数の上位は、リオデジャネイロ州(感染者:108,803人、死亡者:9,789人)、セアラー州(感染者:106,628人、死亡者:5,981人)、パラー州(感染者:99,313人、死亡者:4,834人)、マラニョン州(感染者:78,115人、死亡者:1,943人)、アマゾナス州(感染者:69,022人、死亡者:2,722人)となっている。

サンパウロ州では死亡者数も、5月31日から6月6日は1,526人、6月7日から6月13日は1,523人だったが、6月14日から6月20日には1,913人となっている。

現地メディア「G1」によると26日(金)にサンパウロ州では9,921人の感染が報告され、同州における1日当たりの過去最高の症例数となったという。27日(土)の同州の新規の感染者は7,073人、新規の死者は297人だった。

27日(土)の時点で、全国で最も新型コロナウイルスの感染者数が多いサンパウロ州の感染者数は265,581人、死亡者は14,263人となっている。

「G1」によると、サンパウロ州の新型コロナウイルス感染症による死亡者のうち8,234人が男性、6,029人が女性で、死亡者の74,1%は60歳以上とのこと。

死亡者の年齢層別の内訳では、70~79歳が3,437人で最も多く、60~69歳が3,297人、80~89歳が2,857人、50~59歳が2,001人、40~49歳が1,032人、30~39歳が498人、20~29歳が111人、10~19歳が30人、10歳以下が22人となっているという。

ブラジル保健省による6月27日(土)の発表は以下。

退院 715,905
入院 540,692

<感染者>

感染者 1,313,667 
新規の感染者 38,693
発生率 625.1

<死亡者>

感染による死者 57,070
新規の死者  1,109
致死率 4.3%
死亡率 27.2

<地域別(感染者/死者/人口10万人当たりの発生率/人口10万人当たりの死亡率)>

全国(6月26日)   1,274,974 / 55,961 / 606.7 / 26.6
(6月27日)   1,313,667 / 57,070 / 625.1 / 27.2

南東部 (6月26日)  447,548 / 25,893 /  506.4 / 29.3
(6月27日)  457,002 / 26,441 /  517.1 / 29.9

北東部 (6月26日)  432,704  / 17,959 /  758.2 / 31.5
(6月27日)  451,002  / 18,324 /  790.4 / 32.1  

北部  (6月26日)  246,861 / 9,221 / 1339.4 / 50.0
(6月27日)  251,464 / 9,311 / 1364.4 / 50.5

中西部 (6月26日)  82,128 /  1,486 /  503.9 /  9.1
(6月27日)  85,498 /  1,561 /  524.6 /  9.6

南部 (6月26日)  65,733 /  1,402 /  219.3 / 4.7
(6月27日)  68,627 /  1,433 /  228.9 / 4.8

(文/麻生雅人)