ブラジルの新型コロナウイルス感染症による死者、6万人に迫る

2020年 07月 1日

写真は6月29日(月)、ブラジリア。新型コロナウイルス感染症の犠牲者に追悼を捧げるパフォーマンスで月曜の時点で同感染症による死者数が横断幕で掲げられた。30日(火)には死者数は59,594人になった(写真/Leopoldo Silva)

ブラジル保健省が6月30日(火)の19時00分に発表したデータによると、ブラジル全国の新型コロナウイルス感染者は140万2,041人、死者は59,594人となった。

同感染症による死亡者は6万人が目前となった。1日当たりの新規の感染者数は29日に7日ぶりに3万人を下回ったが、30日には3万3,846人となった。

29日(月)の午後には首都ブラジリアの国会議事堂前で、アーティスト団体が新型コロナウイルス感染症の犠牲者を追悼するパフォーマンスを行ったと「G1」が伝えている。

写真は6月29日(月)、ブラジリア。新型コロナウイルス感染症の犠牲者に追悼を捧げるパフォーマンスで月曜の時点で同感染症による死者数が横断幕で掲げられた。30日(火)には死者数は59,594人になった(写真/Leopoldo Silva)

「生き残っているのは、誰かの愛のおかげです」と題されたこの追悼パフォーマンスは6月1日(月)にブラジリアのバスターミナルで初回が演じられ、毎週月曜に行われているという。8日(月)はブラジリア国立博物館、15日(月)はブラジリア大聖堂、22(月)はクラウヂオ・サントロ国立劇場で開催されたという。

演出を手掛けているのは劇場演出家のウーゴ・ホーダス氏で、ブラジリア連邦直轄区の文化作品や表現の制作にかかわるさまざまな人々が参加しているという。

パフォーマンスの参加者はマスクを着用して、ソーシャルディスタンスを守って演じられたという。

真っ白な衣装をまとったパフォーマーたちは赤い風船や旗を掲げたパフォーマンスの終盤に、月曜の時点の死者数(57,658人)が記された横断幕を広げてみせた。

ブラジル保健省による6月30日(月)の発表は以下。

退院 790,040
入院 552,407

<感染者>

感染者 1,402,041 
新規の感染者 33,846
発生率 667.2

<死亡者>

感染による死者 59,594
新規の死者  1,280
致死率 4.3%
死亡率 28.4

<地域別(感染者/死者/人口10万人当たりの発生率/人口10万人当たりの死亡率)>

全国 (6月29日)   1,368,195 / 58,314 / 651.1 / 27.7
(6月30日)   1,402,041 / 59,594 / 667.2 / 28.4

南東部 (6月29日)  475,989 / 26,807 /  538.6 / 30.3
(6月30日)  485,885 / 27,456 /  549.8 / 31.1

北東部 (6月29日)  469,602  / 18,923 /  822.8 / 33.2
(6月30日)  480,354  / 19,278 /  841.7 / 33.8  

北部  (6月29日) 257,723 / 9,412 / 1398.3 / 51.1
(6月30日) 262,430 / 9,526 / 1423.9 / 51.7

中西部 (6月29日)  92,840 /  1,653 /  569.7 /  10.1
(6月30日)  97,200 /  1,730 /  596.4 /  10.6

南部 (6月29日)  72,041 /  1,519 /  240.3 / 5.1
(6月30日)  76,172 /  1,604 /  254.1 / 5.4

(文/麻生雅人)