クラフトカシャッサで在日ブラジル人の支援を

2020年 07月 6日

「在日ブラジル人応援企画」を行うクラフトカシャッサ「カシャーサ・ダ・キンタ」(撮影/麻生雅人)

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、多くの企業が今も休業や減産などの対応を行っている。

厚生労働省によると、7月1日の時点で、新型コロナウイルス感染拡大に起因する解雇や雇止めの件数(見込み含む)が31,710人となったという。

この状況は、大勢が契約や派遣など非正規の雇用形態で働いている在日ブラジル人の生活を直撃している。さらには、仕事を失っただけでなく、派遣会社の借り上げ住宅に在住している人たちは、その住宅から退去しなければならないケースも発生しているという。

かといって、故郷ブラジルではほぼ連日、1,000人以上の死者が出るほど感染は拡大し続けており、帰国することもできない。

ブラジルのクラフトカシャッサ「カシャーサ・ダ・キンタ」を輸入するシモンセン株式会社は、仕事を失うなど生活が困難になっている在日ブラジル人を支援するためのキャンペーンを今月から実施している。

専用フォームからカシャーサ・ダ・キンタを購入すると、同社が得るはずの売り上げ利益が、NPO法人在日ブラジル人を支援する会(SABJA)へ寄付される。最終的な寄付金額と購入者(支援者)の名前は、SABJAを通じてブラジル大使館へ報告されるという。

キャンペーン期間は8月31日(月)まで。キャンペーンへの詳細や参加申し込みは在日ブラジル人応援企画 専用フォームまで。

(文/麻生雅人)