2021年のブラジレイラォン(ブラジル全国選手権)を振り返って
2021年 12月 27日2019年にセリエB(2部)に降格したクルゼイロは、リベルタドーレス杯を2度も制している名門クラブだが、今季も2部で14位と振るわず、来季も2部リーグで戦うことになる。
2位フラメンゴ、3位パウメイラスは順当な結果といえるだろう。
この2チームは、南米一を決めるリベルタドーレス杯の決勝で対戦したことも記憶に新しい。
4位はフォルタレーザだ。これはかなり意外な感じがする。
フォルタレーザは、北東部セアラ―州の州都フォルタレーザのチームである。
フォルタレーザは私のブラジル在住時、北東部全域が担当エリアだったこともあり、何度も行っていた街だ。人口約260万人を抱える大都市である。
しかし、サッカーのレベルは決して高い地域ではなく、フォルタレーザといえば、セリエA~Cを行き来している印象が強い。
2018年、セリエCからセリエBに昇格し、あのサンパウロのレジェンド、ホジェリオ・セニを監督に迎え、2019年にいきなりセリエBで優勝しセリエAへ昇格する。
そして、昇格1年目の昨年2020年は降格と同じ勝ち点ながら得失点差で辛くも残留を果たした。しかしながら、今季は4位に入り、リベルタドーレス杯の出場権を得るまでに至ったのだ。
さて、下位に目を向けてみよう。20チーム中4チームが降格することになる。
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