レンソイス・マラニャンセス国立公園、世界自然遺産に認定

2024年 07月 27日

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世界自然遺産に認定されたレンソイス・マラニェンセス国立公園(写真/Fernando Donasci/MMA)

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、ブラジル北東部に位置するレンソイス・マラニャンセス国立公園に対し、「世界自然遺産」のタイトルを授与したと、7月26日、ブラジル観光公社(Embratur)が発表した。

タイトル授与の発表はインド・ニューデリーで開催された評価会議にて行われたもので、今回ユネスコは自然・文化・複合の27件の候補地を審査した。

レンソイス・マラニャンセスは15万5千ヘクタールに及ぶ砂丘とラグーンで構成され、セハード、カーチンガ、アマゾニアという三つの生物群系の移行地帯に位置する、世界でも類を見ない自然現象で知られる地域。

ブラジル政府は2023年にこの地をユネスコの自然遺産候補として推薦していた。

認定にあたって評価された主な基準には、レンソイスの自然美と砂丘の景観、保護区域の境界と管理体制、地域の観光サービス提供者の活動、そして公園の管理計画が含まれている。

ブラジル観光公社のマルセロ・フレイショ総裁は、今回の認定を祝福し、次のように述べた:

「マラニョン州はすでに、国際的な観光客にとって最も人気のある自然・冒険の目的地のひとつです。ユネスコの認定は、環境・自然・持続可能性に配慮する新しいブラジルの姿を象徴しています」

さらに総裁は、観光と環境保護の両立の重要性を強調した:

「この称号は、レンソイス・マラニャンセスへの注目を高めると同時に、私たちが自然や観光地をより丁寧に扱う責任を負うことになります。観光は、私たちの生物群系を守りながら経済的発展を促す手段です。私たちが築こうとしているブラジルは、観光客にも、ここに暮らす人々にも良い国でなければなりません」

今回の認定により、ブラジルのユネスコ自然遺産は以下の8件となった。

  • パンタナウ保全地域群(マットグロッソドスウ州)
  • 中央アマゾン保全地域群(アマゾナス州)
  • ディスカヴァリー・コースト大西洋岸森林保護区群(バイーア州/エスピリットサント州)
  • ブラジルの大西洋諸島:フェルナンド・ジ・ノローニャとロカス環礁保護区群(ペルナンブッコ州/リオグランジドノルチ州)
  • イグアス国立公園(パラナ州)
  • サウス-イースト大西洋岸森林保護区群(パラナ州/サンパウロ州)
  • セハード保護地域群:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園(ゴイアス州)
  • レンソイス・マラニャンセス国立公園(マラニョン州)

(文/麻生雅人)