第97回アカデミー賞国際長編映画賞受賞作「アイム・スティル・ヒア」、8月8日(金)公開決定

2025年 05月 27日

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映画「アイム・スティル・ヒア」より。家族団らんの時を過ごすパイヴァ家。一番左がフーベンス・パイヴァ(セウトン・メロ)、右隣がエウニッシ・パイヴァ(フェルナンダ・トーヘス))(写真/(C)2024 VIDEOFILMES / RT FEATURES / GLOBOPLAY / CONSPIRAÇÃO / MACT PRODUCTIONS / ARTE FRANCE CINEMA)

軍事政権下の1970年代に、独裁政権の工作員によって自宅から連れ去られた夫であり元連邦下院議員、フーベンス・パイヴァの失踪の解明に長年闘ってきた弁護士エウニッシ・パイヴァを主人公にした、実話をもとにした映画「アイム・スティル・ヒア(原題「アインダ・エストウ・アキ」)」の日本公開が8月8日(金)に決定した。

「アイム・スティル・ヒア」は第97回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞にノミネートされ、ブラジル映画で初となる国際長編映画賞を受賞している。

主人公エウニッシ・パイヴァを演じるのはフェルナンダ・トーヘス。

原作は、フーベンスとエウニッシ夫妻の息子で、劇作家、ジャーナリストのマルセロ・フーベンス・パイヴァが2015年に発表した著作「アインダ・エストウ・アキ」。

夫フーベンス・パイヴァが失踪したとき5人の子どもの母親だったエウニッシは、一人で子どもたちを育てる傍ら、夫の消息を求め続け、やがて資格を取り弁護士となった。エウニッシ・パイヴァは先住民族の権利を守る活動家として活躍した。

監督は、「セントラル・ステーション」や「ビハインド・ザ・サン」などで知られるヴァウテル・サリス(ウォルター・サレス)。監督自身、幼少時からパイヴァ家と交流があり、本映画の製作も長年にわたって取り組んできたという。

「アイム・スティル・ヒア」(配給:クロックワークス)は8月8日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー公開。

(文/麻生雅人)