サッカーブラジル代表、23大会連続23回目のワールドカップ出場を決める
2025年 06月 15日
サッカーにおける最大の大会は、4年に一度行われるFIFAワールドカップだ。次の大会は、来年(2026年)6~7月にかけて、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの共催で行われる。
アジアにおける日本代表の強さは際立っており、今年3月に開催国を除き最速で出場を決めている。
ブラジル代表は対照的に、南米予選を相当苦しみながら戦っていた。
今年3月には、監督のドリヴァウ・ジュニオールがアルゼンチン戦の大敗を理由に解任され、5月に長年レアルマドリードの監督を務めていたイタリア人のカルロ・アンチェロッティが就任した。いわば地に落ちたブラジル代表を立て直すためには、ヨーロッパで実績を出している外国人監督に託さざるを得ない状況に陥ってしまっており、アンチェロッティがそれを受けてくれたのだ。以前から監督要請の話が出ていただけに、ブラジルサッカー連盟(CBF)にとっては、長年の念願がかなった形となった。
そして、新監督が就任して初めての試合が、6月5日(対エクアドル)と10日(対パラグアイ)に行われたワールドカップ南米予選となった。
注目の招集選手だが、カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)、リシャーリソン(トッテナム)といったかつての教え子が久しぶり選出となったが、それ以外はほぼ順当だった。注目のネイマール(サントス)は今回選出されなかったが、今後について含みを持った発言をしている。
結果、アウェイで行われたエクアドル戦を0-0で引き分け、ホームで行われたパラグアイ戦を1-0で勝利したことで、残り2試合を残し出場権の6位以内が決まりワールドカップの出場を決めることができた。
今回エースナンバー、10番を付けた教え子中の教え子、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)が意地のゴールを決めたのだった。
想像を絶するようなプレッシャーを受けていることは間違えない。アンチェロッティ監督自身、相当にホッとしたことだろう。これで、23大会連続23回目の出場ということで、唯一の全大会出場を維持することができた。
ワールドカップ開幕までちょうど1年となった。本戦までにチームとしてどれだけ積み上げることができるか、注目していきたい。
また、ワールドカップ予選が終了する後の今年10月、11月に行われる国際親善試合では日本に来て日本代表とマッチメイクされるという噂もある。ぜひともその噂を実現させてもらいたい。
アジア予選において日本代表は格別な強さを誇った。両チームにとって、現時点での実力を図るためにはもってこいの相手だ。そんなブラジル代表と日本代表の試合が実現したら楽しみで仕方がない。
(文/コウトク)